豊田道倫を最初に聴いたのは大学の時だった。 確か、友人が入っている映画サークルの部室のパソコンにあった、先輩が後輩にむけて残した様々なアーティストの大量の音源の中に、豊田道倫があった。たくさんの音源と一緒にダウンロードし、iPodに入れた。曲数の少ない「The End Of The Tour」を昼一人で構内を歩きながらなんとなく聴いてみた。 その時は、すぐに聴くのをやめた。 性的な内容や、鼻の詰まった暑苦しいおじさんの声に耐えられなかった。また自転車に乗りながら「しあわせのイメージ」を聴いたが、ピンとは来なかった。歌詞を聴いて、赤裸々なんだな、というような印象だった。しばらく忘れていたが、友人たちがしきりに良いと言っているのを聞いた。あまり分からなかったので、適当に、へえと相槌を打っていた。 それからまたしばらくして、京都の《外》というライヴ・ハウスで、豊田道倫の弾き語りがあるというのを知

