女の子にとって、「美醜のヒエラルキー(それによって生まれる優劣)」は強大だ! 「酉年生まれゆえに鳥頭」だから大事なことでも三歩で忘れる(!?)地下アイドル・姫乃たまが、肌身で感じとらずにはいられない残酷な現実。ステキにポップな白根ゆたんぽさんのイラストも見逃せない、女子のリアルを見つめるコラムです。 「下校時間が遅くなると整形に失敗した口裂け女が『わたし、きれい?』って聞いてくるんだって」 小学校ってところには怪談がいくつもあった。私は怖がりだったから、ひとりの帰り道はいつも口の中で小さくポマードポマードって――口裂け女が逃げていく呪文――を唱えていたけど、トイレの花子さんには会ってみたいと思っていた。 小学校ってところはそういうことを考えていないと退屈だった。あの東校舎の一階、職員室のはす向かいにある女子トイレの奥から二番目、まだひとつだけ和式便所のままの個室に、花子さんはいるらしい。
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