「イーハトーヴ交響曲」はボーカロイドの初音ミクをソリストとしてフィーチャーし、オーケストラと合唱団によって宮沢賢治の世界を表現する大作。初音ミクを開発したクリプトン・フューチャー・メディアの全面協力のもと、オーケストラが初音ミクの歌に合わせるのではなく、ミクの歌とCGモーションが指揮にリアルタイムでシンクロするという画期的なシステムが導入された。この作品は2012年11月に東京・東京オペラシティコンサートホールで初演されたのち、全国各地で再演が繰り返された。初演の模様を収めたCDはクラシック音楽では異例の1万5000枚を超えるセールスを記録し、ジャンルを超えて大きな注目を集めた。