サウジアラビアで、イスラム教徒の大巡礼・ハッジを行っていた大勢の巡礼者が折り重なるように倒れて死亡した事故で、犠牲者の数はさらに増えて769人となりました。 AFP通信のまとめによりますと、犠牲者にはモロッコ人が87人含まれているほか、カメルーン、ニジェール、インド、エジプトなどからの巡礼者もそれぞれ10人以上犠牲になったということです。またイラン政府は、死亡した人のうち136人がイラン人で現在も300人以上と連絡が取れないとしてサウジアラビア政府の対応の遅れを批判し、犠牲者の身元確認や原因の究明などを早急に進めるよう求めています。 サウジアラビア政府は、事故の原因としてハッジの重要な行程になっている石投げの儀式に向かう人たちと逆の方向から来た一団が道路の交差点に集中したことや、当時、気温がおよそ40度で、多くの巡礼者が疲れていたことなどを挙げていますが、さらに徹底した捜査を行ったうえで、