今回は、ネイション・オブ・イスラームの信徒数の増加に大きく貢献したマルコムXの思想の変化、ネイション・オブ・イスラームの教義、そして、ネイション・オブ・イスラームから派生したファイブ・パーセンターズというイスラームのセクトについて見ていくことにする。 1950年代後半からネイション・オブ・イスラーム(以下NOI)が急激な成長を見せた背景には、マルコムXのカリスマとNOIの独特の教義があったことが挙げられる。 マルコムX 1925年5月19日、マルコムはバプテスト派の牧師アール・リトルの息子としてネブラスカ州のオマハで生まれた。 マーカス・ガーヴィーの運動に参加していたマルコムの父は、白人至上主義者に目をつけられ、リンチによって殺された。 その結果、彼の家庭は崩壊し、白人家庭に引き取られ養子としての暮らすようになった。 中学を卒業した後、歳の離れた姉を頼ってボストンに移り、そしてハーレムで売
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