必ず起き上がる小法師 会津の高校生開発「復興象徴に」：朝日新聞デジタル福島県会津地方の民芸品「起き上がり小法師」。七転び八起きの縁起物として知られるが、倒れ方によっては寝たままになることも。その原因を地元の高校生が解き明かし、「必ず起き上がる」小法師を考え出した。東日本大震災と原発事故に見舞われた福島の「復興の象徴に」と意気込んでいる。 福島県立博物館によると、起き上がり小法師に似た玩具は各地にあるが、会津若松市の観光関係者の間では、４００年余り前、会津領主の蒲生氏郷が家来に作らせたのが始まりと伝えられる。 会津では、家族や財産が増えるように、毎年家族の人数より一つ多く買う習わしがある。昔ながらの作り方は、和紙を数枚はって乾燥させた木型を外し、粘土を半球状に丸めた重りを下部につける。すべて手作業のため形が違い、起き上がり具合が変わる。 東京都内にある県のアンテナショップには「起き上がりの良いものからお選びください」という注意書きがある。 「必ず起き上がる」こ
