介護の現場で深刻な人手不足が続くなか、厚生労働省は外国人に日本で働きながら技術を学んでもらう「外国人技能実習制度」の対象となる職種に新たに「介護」の分野を加えるかどうか具体的な検討を始めました。 外国人に国内の農業や製造業などの現場で働きながら技術を身に着けてもらう「外国人技能実習制度」について政府はことし6月の閣議決定で、「介護」などの分野を新たに対象に加えるかどうか検討することを決めています。 これを受けて厚生労働省は介護事業者の代表や学識経験者などで作る会議を設けて検討を始めました。 外国人技能実習制度への介護分野の追加を巡っては、実習生の日本語の能力が十分でなければサービスの質が低下するとか、業界全体の賃金を引き下げることにつながるなどとして慎重な対応を求める意見もあり、会議では実習生に求められる日本語の能力や、実習生の賃金水準をどのようにして担保するのかなどについて検討していくこ