6月4日・5日の2日間に渡って、東京都選挙管理委員会が主催するという異例のヒップホップイベント「TOHYO CYPHER」が開催された。 2016年夏に施行される18歳選挙権の周知キャンペーン「TOHYO都」の一環として行われたこのイベントは、開催まで1週間もない直前のタイミングで告知されたにも関わらず、大いに注目を集めた。 開催前、否定的な意見も渦巻いた「TOHYO CYPHER」は、どのようなイベントだったのか? 出演したラッパーたちは何を語ったのか? 新宿・アルタ前を人で埋め尽くした現場で、筆者が目撃したイベント現場をレポートしていく。 撮影:市村岬 発表直後から賛否渦巻いた「TOHYO CYPHER」 初日となる4日の正午すぎ。13時からの開演に向けて、新宿駅東口ステーションスクエアではリハーサルに余念がない。 すでに会場の最前は8割方は人で埋まり、通行人のための通路を挟んだ階段側