今回はJ-POPのマスタリングについて(その2)です。 J-POPのマスタリング(その1)「ボーカルを引き立てるサウンドメイク」に続いて、今回はJ-POPらしさを表現するための「超具体的な」EQテクニックです。 [明るく抜けのいいボーカル] 630Hzでボリューム感を出す。2.5kHzで艶をプラス。6.3kHzで子音の抜けを良くします。そして最後に1.0kHzで輪郭を強調します。4箇所のうちどこかばかりを突出して持ち上げすぎると、音像が崩れボーカルらしい音像再現がされなくなるのでバランスに要注意です。 [リズムトラック] キックを120Hz、スネアを1.2kHzで強調しビートを出します。ベースは50Hz〜100Hzを少しだけカットして音程感を得られつつ主張しすぎない「J-POPらしさ」が出る。カットする周波数によってキックとベースどちらがより主張してくるかが変わってきます。タイトな低域を得