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HipHopとele-kingに関するtxmx5のブックマーク (266)

  • メガネ | ele-king

    映画でアンニュイな女性像を観たのは『もう頬づえはつかない』(79)が最初だった。桃井かおり演じる人生に対してつねにいぶかしんで、これでもかと気だるげな女性像はそれまでのステロタイプだった若者のイメージを覆し、いまから思えばプレ・パンク的なムードを漂わせていた。芳村真理演じるタレント・マネージャーが「社会を動かせると思った」と口ばしる吉田喜重監督『血は渇いてる』(60)や加賀まりこがアゲ嬢のはしりを演じる中平康監督『月曜日のユカ』(64)など時代とともに積極的でアグレッシヴになっていった女性像が伊藤俊也監督『女囚701号さそり』(72)による梶芽衣子を最後に完全に方向転換してしまった瞬間とも言える。そして、80年代以後、脱力キャラはスタンダードな表現と化し、最近では安藤桃子監督『0.5ミリ』(14)によってけっこうな洗練が加えられていた。 メガネもその系譜にいる。ごくごく日常的な題材が大半を

    メガネ | ele-king
  • RYKEY | ele-king

    これはまだ十代のころ、すこし年上の夜の女のひとに教えてもらったことなのだけれど、人間の意志は目に、自信は声に表れるんだそうだ。それで、どっちがより大事かといえば、目だということ。 なぜなら強すぎる自信は必ずしもよいものとは限らないし、でかい声というのはときには馬鹿さ加減の証明になる。だけど、意志というのはいくら強くてもけして過剰になることはない。つまり、目の力は強ければ強いほどいい。それはそいつがヤクザだろうがカタギだろうがおんなじ。もちろん世の中には目の見えない人も喋れない人もいるから、その場合はもっと別のしるしを探す必要があるけど、それでも目と声、とくに目は人をみるときにいい物差しになるよ、とのことだった。 そんな話を思い出したのは、RYKEYの目を見たからだ。すごい目をしている。大きく見開くと黒目が瞼の縁から完全に離れて、強烈な眼光を放つ。でも彼はその目をぎゅっと細め、まるでガキみた

    RYKEY | ele-king
  • S.L.A.C.K. 我時想う愛 - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

    インディ・ロックという言葉にならって、欧米ではこの1~2年でインディ・ヒップホップという言葉がよく使われるようになった。巨大娯楽産業と化したヒップホップやお馴染みのギャングスタ・ラップに対抗するカタチで、1990年代以降に登場した〈ソウルサイズ〉や〈ディフィニティヴ・ジャックス〉、〈ロウカス〉や〈ストーンズ・スロウ〉......DJシャドウ、ブラッカリシャス、MFドゥーム、フリースタイル・フェローシップ、マッドリブ、あるいはデンジャー・マウス......などなどをインディ・ヒップホップと呼んでいる。それにならえば、日のインディ・ヒップホップはブルー・ハーブとシンゴ02によって格的にはじまったと言えるだろう。その後も数々のユニークなアクトが出てきて(中略)......。そしてスラックは、その最前線にいるひとりである......などという白々しい書き出しが心底バカバカしくなる。そんな愛らし

    S.L.A.C.K. 我時想う愛 - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング
  • TOYOMU | ele-king

    Aru-2 - close to u https://aru-2.bandcamp.com/album/milky 見かける度に進化している人です。僕がつべこべ言う必要はありませんが、 ホントに彼の最近の作品は「弾き」がすごいです。bassに限らずメロディーとハーモニー、そして音像。 Lapalux - Puzzle feat. Andreya Triana https://www.youtube.com/watch?v=auKO2U6Q60g いろんな音を鳴らして静かな雰囲気を醸し出すって一種の幻覚みたいですね。 それが音楽なんでしょうけど。今年出たこの人のアルバムはそいうことを感じました。 あとLapaluxは外見も音もシュッとしてるなぁと毎回思います。感想が普通ですね。 Thundercat - Them Changes https://www.youtube.com/watch?v

    TOYOMU | ele-king
  • Kendrick Lamar | ele-king

    抗議のための音楽というのは過去のものではない。たったいま起きている音楽だ。それもかなり大きい。 ポップスターになるべく育てられ、実際メガスターになったビヨンセの、現在のような政治的な姿を、“クレイジー・イン・ラヴ”の時代にいったい誰が予想しえただろうか。スーパー・ボウルというアメリカ最大の祭典に出演した彼女は、BlackLivesMatter(ネットの草の根運動=Netrootsをフル活用した現代の黒人運動)へのシンパシーを表明するかのような、ことPVにおいて政治的かつ扇情的な映像をふくむ新曲“Formation”を披露して話題となった。彼女がフェミニズムを主張して久しいけれど、世界的ポップアイコンの彼女がここまで徹底的にやるとは……。 2014年末にリリースされたディアンジェロの『ブラック・メサイア』も激しい抗議と祝祭の音楽だった。そしてケンドリック・ラマーはグラミー授賞式において囚人姿

    Kendrick Lamar | ele-king
  • IO | ele-king

    イメージがリアルを追いつめる “CHECK MY LEDGE” 2015年の東京のアンダーグラウンドを騒がせたビッグ・ハイプのひとつは、間違いなくKANDYTOWNだった。世田谷区南西部のベッドタウンを拠点とするこのクルーは、ランダムにドロップするヴィデオやミックステープ、さらにはストリート限定のフィジカルCDを通じて、東京の山の手エリア特有の、アーバンで洗練された空気を緻密に演出してみせた。トラックメイク、ラップとともに、映像制作やモデルまでこなす総勢15人。北区王子や川崎南部など、東京の郊外エリアからハードコアなバックグラウンドのトラップ・ミュージックが隆盛する中、「KANDYTOWN」という架空の街のコンセプトと、メロウなサンプリング・アートによって構築される90’Sサウンドは異彩を放っていた。じゅうにぶんに盛り上がったハイプと、おそらくは水面下でくすぶるジェラス混じりの反感。デビュ

    IO | ele-king
  • interview with IO | ele-king

    タグ付きのティンバーで街中をムーヴィン ――IO“Soul Long” 千歳船橋の駅前でIOと合流する。真っ白のタイトなパンツを穿き、丈が短めの黒いブルゾンのようなアウターを着ている。すらりと伸びる長い足が強調されてみえる。握手を交わして二言三言会話する。あっさりしているが、よそよそしくはない。無愛想でもなく、ヘラヘラもしていない。威圧的でもなく、必要以上に低姿勢でもない。ダンディだが、笑うと10代の少年のようなあどけなさもある。クールだ。ひとつ前の取材でIOの対談相手だったというOMSBに別れを告げ、KANDYTOWNのラッパー、GOTTZの運転する車に乗り込み、閑静な住宅街を抜けファミレスへと向かう。このあたりはIOとKANDYTOWNのホームだ。 ラッパー、IOのファースト・アルバム『SOUL LONG』は2016年の東京のヒップホップを占う一枚と言える。彼が所属するKANDYTOW

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  • Anderson .Paak | ele-king

  • KOHH | ele-king

    友達は毎日のようにしてる犯罪 薬物の売人とか色んな人たちがいる あの子の父親 あの子の母親 いまごろ刑務所の中 俺たちも馬鹿 笑っていたいけどいつかはお墓に入る 天国にも地獄にも持っていけない財布 俺たちは一人で生きるこの人生 でかいと思ってたものも近くで見ると実はちいせえ たくさんいるひとりの人間 ひとりで死んで みんなで生きてる “一人” ああ、もうこんなところまで来てしまったのか、というのが最初の感情で、その感覚はリリースから3ヶ月たったいまでも、ずっとつきまとっている。たぶんこれからもしばらくは薄れることはない。もうこんなものができてしまったのか。ほんとに、あっというまだ。 音と言葉。それらは来、同じものだ。なにかがひらめき、息を吸って、喉をふるわせ、舌をうごかし、唇をひらく。あるいはその逆。無意識に口をついてでた音が、ある意味をつくりだして、それに驚いたり、なにか理解したりする

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  • Gucci Mane The State Vs Radric Davis - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

  • ECDPOPO CURRENSY - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

    前作から4ヶ月というインターバルで届いたシャンテ・アンソニー・フランクリンによる2作目はタイトル通り、相変わらず空を飛んでいる。実に優雅な低空飛行(意味、分かってますよね?)。 ヒップホップの話題作が2010年の前半はドレイクで、後半はニッキー・ミナージュがぶっちぎりだったということは、なかなか興味深く、いわゆるマッチョイズムがシーンの頂点に立たなかったことを意味している。もちろん、グッチ・メインやワカ・フロッカ(磯部くんがレヴュー予定)など、それらが衰えたわけではないし、数ではきっと適わないはずなんだけど、それでも、ブラック・マッチョがその年の顔にならなかったということはヒップホップが誰のものであるかを考えさせる契機にはなりうる。ドレイクの過剰なセンチメンタリズムもさることながら、ミナージュは若い女の子たちに「セックス・アピールは必ずしも人生に必要なものではない」というメッセージを放ち、

    ECDPOPO CURRENSY - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング
  • Curren$y Pilot Talk - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

  • GOKU GREEN | ele-king

    イーグルスが1976年にリリースしたロック・スタンダード“ホテル・カリフォルニア”はいわくつきの1曲だ。その幻惑的なサウンドもさることながら、問題はストーリーテリング風の歌詞にある。主人公はロスの砂漠のハイウェイでコリタスの匂いに誘われて美しいホテルにチェックインするが、そこでしばらく過ごすうち、ドラッグとセックスに溺れて退廃的な暮らしを送る滞在客たちに嫌気がさし、ついにホテルを立ち去ろうとする。が、いつのまにか出られなくなっている……。「好きなときにチェックアウトできても、けして抜け出すことはできない」。そんな謎の殺し文句で曲は終わる。 それをオルタモントの悲劇以降のヒッピーイズムの敗北を歌っているのだという人間もいるし、アメリカはもとより西洋の物質文明全体の没落を表現しているのだという人間もいる。最近ではあのフランク・オーシャンのデビュー・ミクステ『NOSTALGIA, ULTRA』の

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  • DJ HIGHSCHOOL×ERA×BUSHMINDの合同リリース・パーティをよろしくです!(以下、特別座談会付き) | ele-king

    Home > News > DJ HIGHSCHOOL×ERA×BUSHMINDの合同リリース・パーティをよろしくです!(以下、特別座談会付き) 2015年はスペシャルな1年。いままで活動を共にして来た盟友であるDJ HIGHSCHOOLが1stアルバム 『MAKE MY DAY』 を、ERA、BUSHMINDは3枚目となるアルバム『LIFE IS MOVIE』、『SWEET TALIKING』をそれぞれリリース。SEMINISHUKEI、D.U.O.TOKYO……凄く近くでそれでいてそれぞれの色が際立つ3アーティストは、12/22の夜にトリプル・リリース・パーティを開催する。 こんな素晴らしいタイミングは無い! と思い、3人の対談をセッティングしてもらった。少し前にFALSECRACKで合流したCENJUはこの3作品全てに参加している、 というのをふと思い出して進行を手伝ってもらった。い

    DJ HIGHSCHOOL×ERA×BUSHMINDの合同リリース・パーティをよろしくです!(以下、特別座談会付き) | ele-king
  • Tha Blue Herb | ele-king

    人前に身をさらすミュージシャンの、それも自分は強い人間だということをことさらにアピールする(しているように見える)ヒップホップのMCの、キャリアの重ね方というのは気になるものである。同世代や上の世代の人間に噛みついてきたMCが、上の世代と呼ばれるようになったときにどうふるまうのか。そういうことに興味がある。若いままではいられない。いつまでも若いヤンキー的な価値観でモノを見つづけて、ラップをしつづけられても、果たしてそれはどうなんだ……? と思わなくもない。自分の好きなMCにはかっこいい年の取り方をしてほしいと思う。では、かっこいい年の取り方とはどういうものなのだろうか。 MCのボス・ザ・MC(イル・ボスティーノ)とトラックメイカーのO.N.O、ライヴDJのDJダイ。この3人からなる札幌のヒップホップ・グループ、ザ・ブルーハーブはヒリヒリとした質感を覚える、研ぎ澄まされた音と言葉を放ってきた

    Tha Blue Herb | ele-king
  • Issugi The Joint LP - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

    スラックもそうだが、イスギのアルバムにもリリックが掲載されていない。言葉は音ともにあることをダウン・ノース・キャンプ(DNC)は暗に主張しているのだろう。日音楽シーンの言葉好きに関しては、歌詞カードがあって当然というリリース形態に象徴されているが、それは世界共通の考えではないことは輸入盤を聴いている人なら当たり前のように知っている。音楽における言葉は音ともにある。しかし、われわれは言葉だけを聴いているときがある。音はせいぜい伴奏であり、言葉の意味のみをどこまでも追いかける。そして言葉に寄りかかり、ときとしてミュージシャンは道を示す導師のごとき扱いを受ける。そうしたある種の自己啓発めいたシーンから遠く離れた場所で、DNCのようなDIY主義者によるヒップホップは動き続けている。 イスギはこのアルバムを発表する前に、超限定で前作『Thursday』のインスト&リミックス集を発表しているが、今

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  • interview with D.L | ele-king

    MixCDFunkJazzHiphop 『FREEDOM JAZZ FUNK“Everything I Dig Gonna Be Funky”』 Track List 01. LES DEMERLE / A Day In The Life 02. PLACEBO / Balek 03. LES DEMERLE / Moondial 04. PLACEBO / Humpty Dumpty 05. PAUL HUMPHREY / Do The Buzzard 06. LEMURIA / Hunk Of Heaven 07. BILLY WOOTEN / Chicango (Chicago Land) 08. WENDELL HARRISON / Farewell To The Welfare 09. MANFREDO FEST / Arigo 10. LES DEMERLE / Undergr

    interview with D.L | ele-king
  • interview with tha BOSS | ele-king

    北海道・札幌をリプレゼントするTHA BLUE HERBのラッパー、tha BOSSが全国から敬愛するビートメイカー、ラッパーを招き、初のソロアルバム『IN THE NAME OF HIPHOP』を完成させた。 BOSSといえば常にO.N.Oと二人三脚で作られるTHA BLUE HERBの音源のイメージが強いが、作はトラックメイカー陣にPUNPEEの名があったり、客演陣にYOU THE ROCK★の名があったりと、かなり外に開かれた内容になっている。 BOSS自身このインタヴューで、参加アーティストに寄り添って作ったと話しているように、このアルバムは18年前にマイク稼業を始めたひとりのMCのユナイトの賜物だ。トピックもシンプルで、聴き手を選ぶ類のものではない。 とはいえ、もちろんBOSS“節”は健在で、さらに磨きがかかったといってもいいほどだ。tha BOSS名義のソロ作品ゆえ、彼の純度

  • Ghostface Killah / Apollo Kids - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

  • ILLA J | ele-king

    「の弟」であることに向かいあう 小川充 1967年にコルトレーンが亡くなってからのジャズ界は、長年に渡ってその亡霊に憑りつかれていた。彼の死後に台頭したテナー・サックス奏者の多くは、コルトレーンからの影響を引き合いに出され(サックス奏者に限らず、実際にその影響を受けたジャズ・ミュージシャンは多かった)、比較され、結局そのフォロワーというような位置づけをされた。ヒップホップの世界ではジェイ・ディラが似たような立場にある。その死から9年を経た現在、彼の影響力はいまだに色褪せていなし、一種の神格化された存在に近い。ただ、一方で多くのジェイ・ディラ・フォロワーを生み出し、右へ倣えといった状況も生み出した。人が望む、望まないにかかわらず、「ジェイ・ディラ風」というレッテルを貼られるアーティストも少なくない。実弟であるイラ・ジェイとなれば、なおさらそうした視線にさらされるわけだ。 イラ・ジェイのデビ

    ILLA J | ele-king