さて、後半は視点を変え、見た目もスタイルも個性的なベーシストに注目してみたい。 テクニカルな女形 華凛(NoGoD) 奇抜すぎるヴィジュアルからイロモノと見られがちであるが、ハードロック、メタルをベースとした音楽性、各々の演奏技術もハイレベル。まさに「もっと評価されるべき」という言葉が似合うバンドだろう。そんな強者どものメンバーの中で、笑顔で悠々と5弦ベースを弾く女形ベーシストである。人差指・中指・薬指を使った高速3フィンガーの指弾きを得意とし、随所に親指を加えた4フィンガーをも巧みに操るテクニカルプレイヤーだ。スラップは勿論、ギターのKyrie(キリエ)との“ピロピロ”(タッピング)対決もライブにおけるハイライトである。