さきごろRAに日本語訳が掲載されたAdam Harperのコラム「オンライン・アンダーグラウンド: ニューパンク」はこれから先、繰り返し読み返され、参照・引用され、あるいは模倣されるだろう。いま現在のインターネットと音楽の幸福(あるいは不幸?)な関係における状況の「一面」(あくまでも一面、と断らなければいけないだろう。でもこれは無視できない一面だ)を整理し、分析し、そこに批評的な視線を注いだ優れた評論だ。現状分析的であり、かつ多くの先見的な議論を含んでいる。 とはいえ、状況はすぐに変わってしまうかもしれない(2009年と2012年の音楽を取り巻く状況がまったく異なっていたように。ゼロ年代と2010年代が隔絶しはじめているように)。それはだれにもわからない。Harperの議論がまったく無効になっているような未来が到来するかも、しれない。でも、ひとまず僕らのようなニッチなブログ(の編集長も同じ