新聞紙面とブログ、記者はどう使い分ける? 「アルファブロガー・アワード2008:ブログ記事大賞」。例年はインターネット上で発言力を持つとされる「アルファブロガー」を選出するものだが、2008年度はブロガーではなく、"エントリー(記事)"が選考対象となった。ここに興味深い受賞者がいる。受賞エントリーは、最近世間をお騒がせ中のあの政治家について書かれた「小沢一郎氏の初当選からの言動を振り返る・その一」(2008年10月11日投稿)。執筆者は阿比留瑠比氏。産経新聞の政治部に所属する現役記者だ。既存マスメディアとインターネットとの対立が叫ばれるなか、新聞はネットから批判を受けている最たるメディアである。その記者が、エントリーが受賞対象とはいえ、ある意味、ネット世論に影響力を持つとアルファブロガーに選ばれたということでもあり、なんとも不思議な現象ではないだろうか。ネットから認められた数少ない新聞記者