手短に。「キャラクラシー」という考え方を濱野智史さんが提唱しておられるのを初めて聞いたのは昨年のウェブ学会だった。「初音ミク」を出馬させよう、という「釣り」はともかく、発想はもちろんまじめな話。間接民主制が民意を受けた代表者による政治であるとするなら、その民意を受ける客体が自然人である必要はない、という発想で、民主主義のあり方についての議論の1つなわけだ。キャラクターを採用するのは、その方が支持が集めやすかろう、ということかとおおざっぱに解釈している。 荒唐無稽な、と思う人がいるかもしれないが、実際のところ、日本にはこれにやや近い状況がすでに実現しているのではないかと思う。 昨日ニュースで大きな話題となった柔道選手の谷亮子さんの出馬。参院選を控えて、他にも有力、あるいは元有力スポーツ選手の出馬宣言が相次いでいる。スポーツ選手に限らない。お笑い芸人やアナウンサー、タレント、作家など、いわゆる
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