沖縄都市モノレール「ゆいレール」は、沖縄の玄関口那覇空港から那覇市中心部や新都心のおもろまちを経由し、世界遺産の首里城がある首里に至る路線だ。 【グラフ】ゆいレールの1日あたり乗車人員の推移 ゆいレールは2003年に開業し、今年で15年目を迎えた。当初は重い設備投資がのしかかり、赤字決算が続いたが、2016年度決算でようやく単年度黒字を達成した。そして2019年夏には首里から「てだこ浦西」までの延伸も控える。そんな沖縄都市モノレールはいま、どういう状況にあるのだろうか。その現状を追ってみた。 ■計画はアメリカ統治時代から 2003年のゆいレール開業は、那覇市民にとっての悲願だった。アメリカ統治下の時代から長年にわたって計画されてきた軌道系交通機関導入がようやく達成されたからだ。 ゆいレール構想の起こりは1965年に遡る。前年に開通した東京モノレールを見た、当時那覇市議会議長の高良一(たから