こんなことがまかり通っていいのか。東日本大震災の原発事故の収束と除染作業に従事する県出身者の実態について、琉球新報は17日から連載「原発事故とウチナーンチュ」で紹介している。 ある人は就業地が偽られ、原発作業であることを隠されたまま現地に派遣された。日当が一方的に下げられ、突然解雇された人もいる。証言で明らかにされる事実に驚愕(きょうがく)するほかない。復興事業の陰で「使い捨て」「モノ扱い」にされている県出身者が多く存在していることに強い憤りを感じざるを得ない。 ある男性は「埼玉県で水槽を組み立てる」との求人を見て面接を申し込むと、健康診断書の持参を求められた。出発前日に「埼玉から福島に変わるかもしれない」と言われ、会社に着くと原発敷地内での作業だと初めて知らされた。求人内容は偽りだらけで、だまそうとしていたとしか思えない。 職業安定法の第65条には虚偽の求人広告や虚偽の条件提示で募集をし