四国電力が伊方原発(愛媛県伊方町)で進めるプルサーマル計画に反対する請願書を、同県久万高原町の小学5年、鷲野天音君(11)が30日、愛媛県議会に提出した。親戚(しんせき)や知人など288人分の署名も添えた。 請願書は直筆で「毒性の強いウランやプルトニウムは危険です。安全とわからないものを使う伊方原発のプルサーマルはやめてください」との内容。 同県議会事務局によると小学生の請願書は全国でも例がないという。社民党や共産党系県議ら5人が紹介議員となり提出。常任委員会で審議される。 鷲野君は両親と山あいの家に住み、まきを割って風呂を沸かす生活を送っている。プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料が5月に伊方原発に搬入されたのを機に興味を持ち、署名集めは両親も手伝ったという。