勘違い騎士道事件(かんちがいきしどうじけん)または英国騎士道事件(えいこくきしどうじけん)は、日本で起きた刑事事件である。最高裁判所が誤想過剰防衛について刑法36条2項による刑の減刑を認めた事例として知られる。英国人である被告人が、状況を誤解したまま騎士道精神に基づいて行動しようとしたために起きた事件であることからこのように言われる。 事案[編集] 1981年7月5日午後10時20分頃、空手3段の腕前である英国人の被告人が、夜間帰宅途中の路上で、酩酊した女性とそれをなだめていた男性とが揉み合ううち、女性が倉庫の鉄製シャッターにぶつかって女性が尻餅をついたのを目撃した。被告人は女性が男性に暴行を受けているものと誤解して、両者の間に割って入った。被告人は女性を助け起こそうとし、ついで男性のほうに振り向き両手を差し出した。男性はこれを見て、被告人が自分に襲い掛かってくるものと誤解し、防御するため