[マドリード 28日 ロイター] - スペイン、英国、ドイツで、過激派組織「イスラム国」とのつながりが疑われる計6人が逮捕された。スペイン内相が28日明らかにした。構成員候補者の教化や尖鋭化を担当していた疑いがあるという。 スペイン内務省によると、同国警察は英独と協力し、スペインのパルマ・デ・マヨルカで4人、英独で各1人を拘束したと説明。各国警察は、欧州警察機関(ユーロポール)、欧州司法機構(ユーロジャスト)などの機関を通じて犯罪阻止のための情報を共有し、捜査協力を実施したという。
イギリスでは、ここ3ヶ月で3件のテロ事件が起き、多数の死傷者を出している。すべての事件でイスラム国(IS)が犯行声明を出しており、今後も同様の事件が増える可能性が高い。ISはイラク、シリアでは領土を失いつつあることから、戦いの場をテロ攻撃という形で西洋に移しており、イギリスが最も狙いやすいターゲットとなっているようだ。 ◆IS掃討作戦の成功が裏目に 米政治紙「ザ・ヒル」に寄稿した、対テロの専門家、アンドリュー・バイヤーズ氏とタラ・ムーニー氏は、ISはすでにイラクで3分の2、シリアで3分の1の領土を失っており、今後2年間で彼らが自国と称する土地での支配を失うと見るのが妥当だとしている。 一見すると、イラクとシリアにおけるISとの戦いが成功しているように思えるが、テロリズムの専門家、ブライアン・マイケル・ジェンキンズ氏は、「(退却することで)ISはさらに必死になって海外でのテロリスト活動へのサ
ロンドン中心部で3日夜に起きた無差別襲撃事件を受けて、ロンドン警視庁のマク・チシュティー警視長は5日、ロンドンのムスリム(イスラム教徒)社会を代表して、自分たちのコミュニティーからテロの動きを根絶させるためにムスリムも取り組む必要があると呼びかけた。
【ロンドン三沢耕平、矢野純一】英国会議事堂前で起きたテロ事件は、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出すなど、イスラム過激思想の影がちらつく。欧州連合(EU)からの離脱を前に、移民排斥など排外的な感情が英国社会に広がる恐れが出ている。 移民排斥を主張する英国独立党(UKIP)のファラージ元党首はテロ事件直後、米FOXテレビのインタビューに「中東からの移民に扉を開くことは、テロリストを招待することだ。文化の多様性の問題は、地域社会を分断させる」などと、イスラム教徒を非難した。 また、英国の女性タレント(31)は事件直後に自身のツイッターに「ヤツらは国を出て行け」などと書き込んだ。この書き込みに対し、非難の声が上がり、数時間後に書き込みを削除した。
MUSLIMS IN LONDON Photographs by Q.SAKAMAKI イスラムの伝統衣装に身を包んだ女子学生たち。東ロンドンのタワーハムレッツ区には敬虔なイスラム教徒が多数暮らしている イスラム教徒のサディク・カーンが新市長に選ばれたことで「融合」の象徴として期待されるロンドン。だがそんな世界有数の多文化共生都市にも人種や民族間の軋轢はあり、なかでもイスラム教徒への反感は根深い。英社会に溶け込む努力を重ねるムスリムは多いが、黒ずくめの伝統衣装や髪を覆うヒジャブに抵抗感を持つ市民も少なくない。 宗教的な対立が高まる背景には、英経済の低迷や失業率の増加がある。さらに再開発によって地価が高騰し、中流階級までが住む場所を追われる事態が多発していることも、市民の不安を高め、異文化への憎悪をあおる温床となっている。 そんな逆境のなか、ムスリムの人々、特に若者は本音を隠して生きようとし
イスラムの伝統衣装に身を包んだ女子学生たち。東ロンドンのタワーハムレッツ区には敬虔なイスラム教徒が多数暮らしている <多文化共生を象徴する都市ロンドンでも、イスラム教徒への反感は根強い。欧州でテロが相次ぐ中、誤解を恐れて口を閉ざすムスリムの若者も多い> イスラム教徒のサディク・カーンが新市長に選ばれたことで「融合」の象徴として期待されるロンドン。だがそんな世界有数の多文化共生都市にも人種や民族間の軋轢はあり、なかでもイスラム教徒への反感は根深い。英社会に溶け込む努力を重ねるムスリムは多いが、黒ずくめの伝統衣装や髪を覆うヒジャブに抵抗感を持つ市民も少なくない。 宗教的な対立が高まる背景には、英経済の低迷や失業率の増加がある。さらに再開発によって地価が高騰し、中流階級までが住む場所を追われる事態が多発していることも、市民の不安を高め、異文化への憎悪をあおる温床となっている。 【参考記事】トラン
8月17日、イスラム教徒の活動家サルマン・バット氏は、英政府を含め、同氏を中傷する者にとっては過激派と映る。写真はイスラム教説教師、アンジェム・チャウダリー被告。ロンドン高裁の外で2012年10月撮影(2016年 ロイター/Luke MacGregor) [ロンドン 17日 ロイター] - イスラム教徒の活動家サルマン・バット氏は、英政府を含め、同氏を中傷する者にとっては過激派と映る。同氏のイスラム教に関する考えは、英国の価値観とは相いれず、若いイスラム教徒が急進化する雰囲気を助長しているとみなされている。 バット氏は過激派組織や暴力を支持する罪に問われていないものの、イスラム国(IS)といったジハード(聖戦)主義の組織がもたらす脅威に対処するためには、同氏のような活動家を厳重に取り締まり、彼らの意見を広めるフォーラムを認めないことが唯一の方法だ、と英当局は信じている。
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