フランスのクシュネル外相は27日、欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表に書簡を送り、イランで姦通罪に問われ、石打ち刑による死刑を言い渡されている女性(43)を救済するため、EU加盟27カ国が結束してイラン当局に圧力をかけるべきだと訴えた。 外相は9月10〜11日に予定されるEU外相理事会で、イランの人権問題を議題とするよう提案。「(7月に)イラン核問題で、EUが独自制裁を決めたように、人権問題でも一丸となってイラン当局に圧力をかける必要がある」と述べた。 フランスのサルコジ大統領は25日の外交演説で、石打ち刑を「国民を抑圧する時代錯誤の方策」と非難。カーラ・ブルーニ大統領夫人やジスカールデスタン元大統領、シラク前大統領もイランに処刑の中止を求める署名運動に加わっている。(共同)