メキシコ北部シウダフアレスで9日、麻薬密売組織の犯行とみられる殺人事件が相次ぎ、25人が死亡した。米国境に接する同市はメキシコで最も麻薬組織の活動が活発な都市だが、1日でこれだけの死者が出るのは過去2年で最悪という。AP通信などが伝えた。 うち15人は武装集団が4軒の家屋に押し入って殺害。麻薬組織同士の抗争が背景にあるとみられる。 一方、ウニベルサル紙(電子版)によると、北東部タマウリパス州レイノサでは10日未明、拘置所から収容者85人が脱走した。看守2人が行方不明になっており、脱走を手助けした可能性があるという。治安当局は、脱走に関与していないか、所長以下44人も調べている。(共同)