漫才師中田カウスさん(61)の自宅に脅迫状が届いた事件に関するデイリースポーツの記事で名誉を傷つけられたとして、元漫才師前田五郎さん(68)が発行元を吸収合併した神戸新聞社に約1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は19日、280万円の支払いを命じた。 判決によると、デイリー紙は昨年5月26日、前田さんが脅迫状事件に関し大阪府警から事情聴取を受けたなどと報じた。村岡寛裁判長は他紙の記事内容などから、「その時点で聴取を受けたとする点は真実でない」として名誉棄損を認めた。 村岡裁判長は、担当記者が取材源の秘匿を理由に警察関係者の素性を明らかにしなかったことについて、「報道機関としては、具体的に明らかにしないにしても、せめて真実性などが認められる程度の主張立証をすべきで、被告はそれをしていない」とした。 脅迫状は同年4月に送られ、前田さんが所属していた吉本興業は前田さんを無期