粛軍クーデター(しゅくぐんクーデター)或いは12.12軍事反乱( - ぐんじはんらん)は、1979年12月12日に大韓民国(韓国)で起きた軍内部の反乱事件。 後の韓国大統領(第11・12代)で当時国軍保安司令官だった全斗煥陸軍少将と、同じく後の韓国大統領(第13代)で当時第9歩兵師団長だった盧泰愚陸軍少将などを中心とした軍内部の秘密結社「ハナ会」(壹会または一心会)が主導してクーデターを起こし、全斗煥やハナ会グループと対立していた陸軍参謀総長兼戒厳司令官の鄭昇和陸軍大将を逮捕した。 当時大統領の崔圭夏は軍部を掌握できていなかったためにこれを黙認せざるを得ず、翌1980年5月17日の非常戒厳令全国拡大(5・17非常戒厳令拡大措置)により全斗煥らハナ会グループは権力を掌握。これに反発して同月に光州で起きた民主化運動を武力弾圧(光州事件)すると、8月に崔大統領に圧力をかけて辞任させ、全斗煥が後任