「どうして現代の子どもたちは、こうも善悪がわからないのだろう」──。こんな疑問を記しているのは、いじめ問題を取り扱うスクールソーシャルワーカーの村崎京子さん。今回の無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では村崎さんが、「その背景には道徳の授業が深く関係している」として、実際に村崎さんが目にした授業風景を紹介しながら、今現在取られている教育方針の問題点を指摘しています。 「子どもたちに道徳を教えるということ」-モラルジレンマを超えて- いじめ事案を扱っていると、「現代の子どもたちは、どうしてこうも善悪がわからないのだろう」、と感じることがあります。いじめの加害者と被害者の境界線がはっきりしないだけではなく、「何か考え方の訓練ができていないのではないか」とスクールソーシャルワーカーの私としても困惑することが多々あります。 この子どもたちの善悪に対する意識低下の背景には、小中学校の