入試問題投稿事件で同志社大が8日、京都府警への被害届提出の見送りを決めた。府警は同大入試の投稿については立件を見送る方針。同大広報課は理由を「予備校生はまだ未成年。今後の更生に期待したい」としている。事件発覚翌日の先月27日、早々に「投稿は犯罪行為。警察にお任せする」と表明し、被害届を出した京都大と対応の違いが際立った。 見送りの理由の一つは、合否判定が既に終わっており、被害が軽微だったこと。同大の田端信広・副学長は「大学の役割は犯人探しをすることではない。投稿した人にも人権や将来の人生がある」と述べていた。 東京では早稲田大が「事件で日常業務が滞った」として、立教大と共に警視庁に被害届を提出している。【広瀬登】