昨日は鶏肉入りの大根煮をつくった。 大根煮は、「煮立てない」のがコツなのである。 これから大根のおいしい季節になってくる。 やわらかく煮え、味がしみた大根は、最もおいしいものの一つだといえるだろう。 また大根を気長に煮るのは、料理の中でも最もたのしいものの一つともいえるとおもう。 ぼくなどは煮ているあいだ、鍋の様子を上からながめ、大根に味がしみていくイメージを肴に酒を飲むのである。 大根を煮るにあたっては、「煮立てない」のがコツとなる。 これはまず大根が、煮立てると煮えすぎて、ちぢんだり煮くずれしたりするからである。 また大根の相棒として肉をいれた場合にも、煮立てないのは大事になる。 肉は煮立ててしまうと硬くなったり、パサついたりするからだ。 そのため煮汁は、たっぷりと用意する。 たっぷりであるほうが温度が安定するからだ。 また大根はしっかりと下ゆでし、十分やわらかくしてから煮汁にいれる。