SUIDは、ファイルに適用するパーミッションです。 適用したファイルは、誰でもそのファイルの所有者の権限で実行できます。 Linuxでは、ユーザにUIDと呼ばれる番号が振られていますが、一時的に別のユーザのUIDをセットできる機能のことをSUID(Set User ID)と言います。 「ファイルの所有者の権限で実行できる」とは、「一時的にファイル所有者のUIDをセットする」ということです。 SUIDがどのように使用されているのかを見てましょう。 Linuxでパスワードが保存されている「/etc/shadow」というファイルがあります。 まずはこのファイルのパーミッションを確認します。 [root@localhost ~]# ls -l /etc/shadow ----------. 1 root root 1495 6月 18 19:26 /etc/shadow ※/etc/shadowの