◆近づく男女逆転の日 首相の鳩山由紀夫さんにならって告白するなら、恵まれた育ちをしなかったせいか、あまり行儀のよくない癖がある。電車内や街中で美しい女性を見ると、ついつい左手の薬指に目が行ってしまうのである。指輪があれば何となくがっかりしてしまうし、なければそこはかとなくうれしくなる。相手が既婚であろうが未婚であろうが、何の関係もない立場と年齢であるにもかかわらず、である。 ところが最近、このひそかな楽しみに水を差されている。年齢を問わず、結婚指輪が見当たらない女性が増えたからだ。反比例するように電車内などで目に付くのは男性の結婚指輪。若い人に多い上に、おそらく家事をそれほどしないためだろうが、ほとんど輝きを失っていないため、やたらに目に付くのである。 実際、既婚男性の結婚指輪装着率はこの20年で倍以上に増えているらしい。博報堂の2008年調査では、15%から34%へ。女性は減少していて4