「悔いが残らない人生を送りたい――」 私たちは内心、こう思って生きている。ところが死ぬ間際になると、多くの人が自分のこれまでの生き様に対して悔しい思いをするという。 誰しもが、人生の締めくくりに後悔などしたくない。だが、死は誰にとっても初体験ゆえ、何の準備もないまま最期のときを迎える羽目になる。後悔先に立たず、だ。しかしできることなら、元気なうちに準備をして、気持ちよく死にたいではないか。 そこで先人の経験に学ぶべく、数多くの終末期の人々を看取ってきた3人の識者を訪ねた。 日常的に人の死に際に立ち会っている緩和医療医の大津秀一氏、ビハーラ僧の三浦紀夫氏、ホスピス医の小澤竹俊氏の話は、我々がまず聞く機会がないことばかりだ。人生の先達たちが最期にどんな後悔を口にし、亡くなっていったのかを知ることで、我々にいつか平等に訪れる「死」に備え、後悔のない人生を送るための貴重な資料としようではないか。
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