盛者必衰、おごれるもの久しからず。大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された音楽プロデューサー、小室哲哉容疑者(49)はまさにそれを地で行った。海外の豪華な別荘、高級外車、ファーストクラス借り切りの「セレブ生活」から一変、現在は大阪拘置所(大阪市)内の3畳半の独居房生活へと転落した。「ファンのみなさんに申し訳ない」。最近の検事の取り調べでは、反省の弁を口にしながら淡々と事実関係を認めている。写真で見る「小室氏、転落の軌跡」 ■バーキンぶら下げ 4日午前8時ころ、JR新大阪駅に近いホテルから、大阪地検の係官に連れられて小室容疑者が出てきた。目には涙。顔に生気がなく、うっすらと笑みを浮かべていた。 最後の虚栄心なのだろうか。前日はホテル最上階の1泊9万円のスイートルームに宿泊した。部屋から出てきたときには、左肩に高級ブランド「エルメス」の超高級バッグ、白色の「バーキン」(約100万円)を下げていた。