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ブックマーク / kashino.exblog.jp (25)

  • Top ten books of the year 2009 -Part 1- | wrong, rogue and log

    2009年の"Top ten books of the year"である。今年からは、英語と日語のランキングを分けることにした。訳書については原著を優先し、名訳またはオリジナリティが無い限りはランキングに選ばないことにする。もちろん、今年も"Me Factor"から選んだ達である。 まずは英語で書かれたから。今年に読んだ英語で書かれたの中には生涯のコンパニオンとなるべきはなかった。佳作はたくさんあったのだけれど。その意味で僕にとっては不作の一年だったかもしれない。 1. Acemoglu, Daron "Introduction to Modern Economic Growth" 2. Sen, Amartya "The Idea of Justice" 3. Farmelo, Graham "The Strangest man" 4. Dweck, Carol "SE

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  • Webコンテンツに関する雑感 | wrong, rogue and log

    最近、シリコンバレー方面に住む「風俗説教型ビジネスモデル(http://kashino.tumblr.com/post/101114246)」の説教師達が次々と失言をしているようだ。まあ当にどうでもよいことだと思うのだが、敢えて言うのならば彼らがブランドとして掲げてきた「シリコンバレー発」というカンバンが日でさえも相手にされなくなってきていて(というか日で相手にしなけりゃ誰が彼らを相手にするんだ、というのはある)、その結果メシのネタとして喰っていけなくなっているのでソイツを急いで掛け替える必要があるだけなんじゃないのか?それに一々付き合うのもどうかと思うが、前のエントリで自分の過去のWeb閲覧の無駄骨とインターネットコンテンツについて触れたので、Webコンテンツに関する雑感などを。 現在ではWeb全体をみるとコンテンツの生態系は豊かになって、一方では「バカと暇人」向けで「残念」なコン

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  • Jared Diamond on fabrication | wrong, rogue and log

    "Guns, Germs, and Steel"で有名なJared Diamondがでっち上げ記事だそうだ。 http://io9.com/5226368/jared-diamond-sued-by-new-guinea-natives-for-crimes-of-anthropology ニューギニア人は未だに人類の原初的習慣を持ち続けているとし、具体例としてある部族間の残虐な闘争の模様を描いているのだが、そのような事実はないそうで、二人のニューギニア人から訴えられている。でっち上げとされている記事は2008年4月21日にThe New Yorkerに掲載された次のもの。 http://www.newyorker.com/reporting/2008/04/21/080421fa_fact_diamond?currentPage=all "Guns, Germs, and Steel"だ

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    yuco
    yuco 2009/04/25
    え、あの本ダメなのまじで!(ずっと積読)
  • 幸田露伴「努力論」 | wrong, rogue and log

    幸田露伴のエッセイ集に「努力論」というものがある。岩波文庫の緑版に入っていて、今でも気軽に手に入れることができる。これは一言でいうと、約100年前にかかれた、「努力」を主題にしたいわゆるライフハックスであり、かつ人生論と幸福論が一緒になったものである。 序から含蓄がある。露伴によると努力には二種類あるという。直接の努力と間接の努力である。直接の努力とは「当面の努力で…尽心竭力(けつりょく)」の努力であり、間接の努力とは「準備の努力、基礎となり源泉となる」努力であるとする。つまり試験の受験に例えると、直接の努力とは試験会場でする努力であり、間接の努力とは試験までにできるかぎり自分の能力を訓練する努力である。このように書いた後に露伴はいう。 努力の生ずる果が佳良ならざること…は努力の方向が悪いからであるか、然らざれば間接の努力が欠けて直接の努力のみが用いらるるためである。 まさに、その通り!

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  • Thru-You | wrong, rogue and log

    これは衝撃だ!こんなに完成度の高いYoutube Mixが存在するのか! Thru-You http://thru-you.com/#/videos/ 最初のグルーブたっぷりのオーソドックスなファンクに始まって、ダブ、ファンクラップと完成度の高い音楽が7曲連続で続いていくのだ。これはすげえ。こんなことができるんだ。 アーティストはイスラエル在住でファンクやアフロビート系の音楽プロデューサーである、Kutimanという人物である。 Kutiman [MySpace] http://www.myspace.com/kutiman Youtubeでここまで感動したのは初めてだ。まいった…、完全にやられた。 Kutiman - 01 - Mother of All Funk Chords http://www.youtube.com/watch?v=AzZi-btc8AA Kutiman - 02

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  • wrong, rogue and log : たいていのコミュニケーションは何も生まない

    これは妄言である。 僕のお客さんも、昔の上司も、Web屋も、そろそろ化の皮が剥げてきた煽り屋の人たちも、人間同士のコミュニケーションから何か新しいものが生まれるということを過度に期待しすぎだということを最近強く感じる。いつも通りの会社の同僚達とのアフターファイブの飲み会からは何も新しいイノベーションが生まれないように、一様なメンバーのたいていのコミュニケーションからは新しいことはほとんど出てこない。単に情感的なやりとり、または事務的なやりとりをして、時間を過ごすことが通常のコミュニケーションだし、それこそが正しいコミュニケーションの王道である。 これは経験に基づく単なる個人的なアイディアの表明に過ぎないのだが、コミュニケーションによって新しいものが生まれるとしたら、(1)知的な努力を惜しむことのない、(2)バックグランドが多様な複数の人が、(3)当該問題について過去の成果を十分に知り尽くし

    wrong, rogue and log : たいていのコミュニケーションは何も生まない
  • クルトガ | wrong, rogue and log

    yutakashinoの日々と意見 - ご注意:blogのyutakashino(柏野雄太)による書き込みは、その属する法人等の見解を何ら代表するものでなく、個人のテンポラリな意見の表明に過ぎません。 by yutakashino

    クルトガ | wrong, rogue and log
    yuco
    yuco 2008/12/21
    面白そう
  • tickTodo | wrong, rogue and log

    最近、雑用が業のような職種になったので、頻繁に人に会ったり小さな事務仕事を大量にこなさなければならない。お陰で課外活動の数理科学のトラッキングや開発作業が遠のきがちであるのは遺憾の意を表明せざるをえないが、仕方がない。そもそも、あまり事務仕事が得意でないし、その価値が理解できないばかりか、それを代わりにこなしてくれる人が存在していたので、Structured Procrastinator [http://www.structuredprocrastination.com/]として、todoが大量に溜まっていてもなんとかなっていたというのはある。しかし現在は待ったなしの状況になっているので、todoをこなすためにいろいろと工夫をしなければいけなくなった。 自分のtodoとの格闘史はというと、決してライフハックスが好きというわけではないのだが、あまりにヒドイProcrastinatorであり

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  • Value Attributeという盲目:Joshua Bellの例 | wrong, rogue and log

    時間を見つけてBrafman兄弟の書いた行動心理学の一般向けエッセイである"SWAY" [http://www.amazon.com/dp/0385524382]を読んでいる。このは、行動心理学の最新成果について事例込みでわかりやすく、そして面白く書かれていて、素晴らしいのだ。このエントリの話題はそこからの例として知った。 アメリカ出身の世界的バイオリニストの一人にJoshua Bell [http://en.wikipedia.org/wiki/Joshua_Bell]がいる。超絶技巧をもつナチュラルスタイルの神童として名を轟かせたヴィルトォーゾももう40歳だ。テクニックはもちろんのこと年齢を重ねてきて円熟味が増してきて益々演奏に磨きがかかっている。90年代には日でも美少年・美青年バイオリニストとして女子・オバちゃんの間で一世を風靡したが、最近はそれらのファンは五島龍に移ってしまって

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    yuco
    yuco 2008/11/11
    おもしろい。
  • 死にゆくジャズスノビズムのダメさ加減 | wrong, rogue and log

    次の動きのために、最近はよく夜の打ち合わせをすることが多い。先日僕のビジネス上のメンターと飲みながら今後のことをディスカッションしたのが、神田のジャズバーである。テーブル席が1つとカウンターだけの小さなバーなのだが、大きめのJBLのスピーカーと真空管アンプから流されているのは、Miles Davisであり、Bad Powellであり、John Coltraneである。カウンターの奥の棚には200枚くらいのCDが並んでいる。 やはりMilesは神だとか、Bud Powellは今でも古びていないなんて、とりあえずの御為ごかし会話をマスターとした後に、でも今はUSのミュージシャンは訓詁学的すぎてイマイチで、彼らよりもイタリアンジャズだとか、北欧ジャズ、そしてブラジル・アルゼンチンのジャズがスゲエんですよ、そしてなんて言ってもバークリー出身なんかじゃないElizabeth Shepherd [ht

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  • Jazzanova "Of All the Things" | wrong, rogue and log

    yutakashinoの日々と意見 - ご注意:blogのyutakashino(柏野雄太)による書き込みは、その属する法人等の見解を何ら代表するものでなく、個人のテンポラリな意見の表明に過ぎません。 by yutakashino

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    yuco
    yuco 2008/11/02
    あとできく
  • 予告バカ映画認定:感染列島 | wrong, rogue and log

    ああ、これはなんとも救いようがないバカ映画なようだ。 感染列島 プロデューサーの「世界初!!防護服着用による制作記者会見」での言葉に、制作陣の絶望的な知性とリテラシーの欠落をみる。もちろん「世界初!!防護服着用」という部分以外で。 ウィルスというのは、目に見えない恐怖で、人類史上最強であり、しかも最小である敵と位置づけています。(略)3年くらい前に「SARS(サーズ)」という病気が蔓延しました。中国・香港での、今皆さんが着られている防護服を着て、街中で菌を殺している色々な映像を見ている内に、これは「まるで戦争のようだ」と思いました。「これから人間とウィルスの戦いが始まって、これからの人類の大きなテーマになっていくのではないか」と考え、企画を推進していきました。(略)日は島国なので一旦ウィルスが侵入した場合、日全国に広がっていく、それが『感染列島』という意味合いです。 (略)一旦新型イン

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  • 秋晴れの日曜日の都心にて | wrong, rogue and log

    1ヶ月前から息子の用事の付き添いで、日曜の朝早くから都心に彼を連れて行かなければならない。そのため、平日よりも日曜日のほうが朝が早起きになるというワケのわからない状態が続いている。というわけで、今日も青山まで連れて行ったのだ。 子供の用事が済むまでは、たいてい東京体育館で泳いで、その後に大きめの書店をひやかすことにしている。そう、日曜の9:00から東京体育館で水泳という何とも健康的な生活だ。ただ、今日の東京体育館は、高速レーンに自分を含め5人が泳いでいるという混みようで、しかもあまり速くない人たちが一緒だったのであまり気持ちよい泳ぎができなかった。1800m泳いだところで、これまたとんでもなく遅い人が入ってきたので上がることにした。 プールを上がった後に向かったのは、青山ブックセンターの店だ。最近はここらの地域にもコミュニティバスがあって、その小さなバスに乗ると100円で東京体育館前から

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    yuco
    yuco 2008/10/20
    ABCがもうダメな話とか。「ここにはもう一生こない!この道は絶対に歩かない!」息子さん何歳なんだろう。ミーハーなものに心惹かれがちな小中学生でそう思えるのはすごいと思う。
  • Harrell/Moroni "humanity" | wrong, rogue and log

    Tom Harrell / Dado Moroni "humanity" こいつは超オススメだ. まさに今アツいイタリアンジャズ界の中で,そのトップランナーともいっていいDado Moroniのピアノと,名手Tom Harrellのトランペット/フリューゲルホーンが,緊密に絡み合い,グルーブ感たっぷりのインタープレイとなっている. Tom Harrellは知る人ぞ知る名プレイヤーである.天才トランペッターとして若くしてデビューし,スタンフォード大学を修了したインテリプレイヤーだったのだが,20代より統合失調症を患ってしまい,幻聴に従って何度も自殺を繰り返し,薬と介助がないと普段の生活も満足におくることができない.このYoutubeのインタビューでもわかるように,政府がエイリアンに支配されて云々のおかしな言動ばかりをする.しかし,一度演奏が始まるとものすごいプレイをするのだ. Harrell

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    yuco
    yuco 2008/07/22
    統合失調症だけど超凄腕ミュージシャンの人
  • Jamie Leonhart | wrong, rogue and log

    yutakashinoの日々と意見 - ご注意:blogのyutakashino(柏野雄太)による書き込みは、その属する法人等の見解を何ら代表するものでなく、個人のテンポラリな意見の表明に過ぎません。 by yutakashino

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  • Me Factor | wrong, rogue and log

    Tyler Cowenのが良いであるということは以前のエントリで紹介したが、そのの中でも一番心に残るのは"Me Factor"という言葉である。 Tyler Cowenによると、経済学は「希少性」の分配を考える学問といっても間違いはないそうだが、特に高度に発達した先進国において一番稀少なものは何かというと、それは各個人の持つ興味であり、その興味があることに費やす時間であるといえるそうだ。つまり自分の興味とそれに掛ける時間こそが一番の稀少リソースであり、それこそが価値判断を行い、意思決定を下すときの一番のクライテリオンになるのだ。そしてそのクライテリオンを"Me Factor"という言葉で表現する。Me Factorにより鑑賞するべきファインアート、読むべき、そして聴くべき音楽を選別することが、先進国において経済合理的に振る舞う個人の行為であるとするのだ。 ただ、"Me Factor

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  • 投資回収率の良い本を探すヒューリティクス | wrong, rogue and log

    若い人に対しての対する探索方法についてのブルシットを述べてみたい。世の中には、旧来からの新聞書評に加えてブログ書評も隆盛で、コストなしに書評を手に入れることができる昨今である。しかし、なかなかいいには巡り会わないという意見が多いのだ それというのも、新聞書評に参加する人々は、自分たちも別のの著者であるために、他人のにケチをつけるというインセンティブが起きにくい。だから、往々にして内輪で褒め合う著者コミュニティの醸成になりがちだ。罵倒している新聞書評なんて見たことがないのはそのためだ。その意味で構造的なバイアスがかかりまくりなのだ。 またブログ書評についていえば、全くスゴく無いをスゴと呼んで煽ったり、アルファブロガーが献されまくって出版社のチョウチン書評家になったりと、日のブログ界隈における書評はバイアスがかかりまくりだからしょうがない。まあ、ブログというメディアはそういった

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    yuco
    yuco 2008/05/08
  • スキポール国際空港の小便器における選択アーキテクチャー | wrong, rogue and log

    現在読書中のNudgeはなかなか面白いのだ。 人間はホモ・エコノミクスでないので、合理的な選択を行い続けることはできない。そのような限界合理性をもつ人間であっても、できるだけ合理的に選択できるように工夫した環境を提示し、人間の行動が合理的になるようにお尻を押してやろう(つまり"Nudge"する)と主張しているなのである。そしてその工夫した環境設計を「選択アキテクチャー」("Choice Architecture")と名づけている。一昔前に認知心理学でいうアフォーダンスを建築デザインや工業デザインに応用することが流行ったが、それをもう少し行動経済学の文脈に引き直して、言葉を新しく作ったというカンジかな。 そのNudgeにでてくるアムステルダムのスキポール国際空港の小便器である。一見、なんてことのない便器にみえるのだが、よく見ると黒いシミが…。 拡大してみると、結構リアルなハエの絵が便器に描

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    yuco
    yuco 2008/04/26
    これはおもしろい。狙っても落とせなくてイライラしないのかなww
  • 市場の倫理は思いやりを壊してしまう | wrong, rogue and log

    Gneezy, U. & Rustichinik, A. "A Fine Is a Price" こいつもDan Arielyの"predicably irrational"に出てくるトピックの関連論文である。社会規範が支配するところに市場のルールを持ち込むと、思いやり関係が長期に渡って毀損するということを示している行動心理学の論文。 保育園に関わった、または現在も関わっているパパやママならばよくわかるだろうけれど、保育園のお迎えはどうしても遅れがちになるのだ。突発の仕事がはいったり、なかなか抜けられなかったり、単純に時間を忘れたりと理由は様々だが、まあお迎えに遅れることを経験しなかった人はマレだと思う。普通のお迎え時間に間に合わず、急遽延長保育をお願いするが、それも間に合わない。むちゃくちゃ恐縮して、面倒をみてくださっている先生に感謝しながら猛ダッシュでお迎えをしたことなど、僕は数知れず

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    yuco
    yuco 2008/04/16
    この話どこかで読んだな。『ヤバい経済学』だっけ?
  • Bhutan is hot now! | wrong, rogue and log

    いやですね、僕の中でいまブータンが熱いのですよ。 そう、このグローバリゼーション真っ最中の中で、自分のペースで自分の立ち位置をきちんと確保しつつグローバル化していくという、ある意味アンチグローバリゼーションを貫くその姿勢に惚れました。今年中に彼の地を訪れるべく、各方面に対して調整に入る予定です。もうブータンに恋しております。 というわけで、政府サイトをみると、閣僚の連絡先がWho's Whoにあるわけだが、やっぱりhotmailだとかyahoo.co.ukのメイルアドレスはやめるべきだと断固思うわけであります。 でもブータン好きだから許してしまいます。 ブータン、スゴイ国だと思う。国もすごく面白いのだけれど、それを統治するロイヤルファミリーが、まずスゴイ。 先代国王には感動すら覚える。そう、4代目の国王はまさに名君である。謁見する誰もがその人柄と指導力に惹かれてしまうという人物である。昭和

    yuco
    yuco 2008/04/07
    いまブータンが熱い