先日、シャンプーボトルの裏をふと見ると、ピンクの汚れが付いていた。あれっ、ちょっと前に掃除したんだけどなあ……。 床や排水口周り、シャワーラック、床と壁の際……など、浴室のいたるところに発生するピンク汚れ。誰でも1度は見たことがあるのでは? こすってすぐに落ちる分、黒いカビよりはマシな気がするが、ヌメリもあって気持ちが悪い。そもそもこれって何なのか? 浴室用洗剤などを販売する花王の広報担当に聞いた。 「ピンク汚れはカビではありません。ストレス耐性が強く、浴室でも生き残りやすい菌が主な原因です」 汚れがピンクに見えるのは、なんと菌自体がピンク色(!)だから。一定数以上になると目に見えるようになり、中には赤っぽく見えるものやオレンジっぽく見えるものもある。特有の膜構造をとるので洗剤や乾燥に強いそうだ。 最近は昔ながらのタイル張りの浴室は減少し、速乾床など水はけのよい浴室が主流。頑固な黒カビは発