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歴史に関するziglarのブックマーク (48)

  • 2018-04-09 - たぬき日乗

    最近、めっきり様子を見なくなってた與那覇潤先生が、数年に渡って体調を崩して、もう「歴史学者」をやめる、という文章が出ていました。 歴史学者廃業記 歴史喪失の時代(與那覇潤) - 個人 - Yahoo!ニュースはてなブックマーク - 歴史学者廃業記 歴史喪失の時代(與那覇潤) - 個人 - Yahoo!ニュース この文章を読んで最初に、「あ、これはつらそう…。でも、もともとこういう文章書くヒトでもあるよな」と思ったのですが、論旨について、細かいところ、そうねえ、となんとなく首肯するものの、全体に流れる「世間に疲れた」という雰囲気については、「大変でしたね…」と。そこまで責任を負わなくてもよかろう、と思う半面、この詩的とも言える繊細さがあるから、いろいろ文章かけたんだろうな、仕事し過ぎはよくないよねえ、などと思うのでした。 ま、そもそもの話として、普段の生活に「歴史」なんていらないよね、と。学

    2018-04-09 - たぬき日乗
  • リチャード3世発見でよみがえる歴史の真実

    たぶん、僕は「インディ・ジョーンズ世代」の1人だと言えると思う。「インディ・ジョーンズ」シリーズの最初の3作を見たのは10代のころ。全編を覆うロマンにすっかりとりこになったのをおぼえている。 僕はイギリスの考古学者がツタンカーメンの墓を発見したときの話を読んだこともあった。ソーレント海峡で沈没したヘンリー8世の旗艦の1つメアリー・ローズ号が引き揚げられたという1982年のニュースには、イギリス中が熱狂した。僕は歴史が大好きだったし、歴史の親戚である考古学は、さらに専門的で刺激的なものに見えた。 僕は大学で考古学を学ぼうかと真剣に考えたが、こう説得された。大学では歴史を専攻し、それでもまだ考古学を研究したい場合は大学院レベルで考古学を学んだほうが賢明だ、と。 結局、いろいろな事情があって、そんな計画通りにはならなかった。だけど友人のロブは、まさにその道を進んでみせた。そして10年もの間、僕に

  • いろいろクドい話 » 正月特番 付録 (1949年の先制核攻撃)

    1949年9月、高高度偵察機が収集した大気サンプルの分析で ごく近い過去にアジア大陸で核爆発があったことが確認されます。 これがソ連の核兵器開発成功をアメリカが察知した瞬間です。 ここのあたりは市販のにもちゃんと書いてありますからどうでもいいんですが、 ソ連が原爆を持ったことが判明した瞬間に アメリカは対ソ開戦を検討しています。 ソ連軍の核武装が完結しないうちに全てを破壊してしまう予防戦争の検討です。 この戦争は開戦初日の先制攻撃でソ連空軍基地にある戦略爆撃機部隊を壊滅させ 核兵器の運搬手段を完全に失わせることが最大の課題と考えられます。 核戦力を無力化した後はどうにでもなる、と考えているのは その研究を急いでまとめているのが空軍大学だからですね。 せっかく思い立ったのですから 男らしく即座に実行すれば良かったのかもしれません。 けれどもアメリカは結局諦めてしまいます。 その理由 ・ソ連

  • いろいろクドい話 » 正月特番 「原爆機の邀撃はこんなに大変」 1

    夏休み特番からサボりにサボって再開したとたんに大晦日になってしまいました。けれども、編で続いている核戦略下の地上戦についてよりイメージを深められるかも、と思い、アメリカ空軍の邀撃機とその戦術についてご紹介したく思います。1950年代のアメリカがまだまだ実力が伴わず、ミサイルさえろくに無い揺籃期にあったソ連の核軍備によって、どうして対ソ先制核攻撃を「抑止」されてしまったのか、現場の様子がわからないと腑に落ちないと思うからです。 人間が肉眼で空を見上げて敵機の侵入を発見通報する防空監視哨といえば我が国の専売特許のような気持になりますが、民間の力を借りた肉眼に頼る旧式な哨戒システムを太平洋戦争が終わってからも大規模に存続させた国があります。それはアメリカです。 広大な国土を持つアメリカは全土をカバーするどころか要地を守る防空レーダーシステムさえ、なかなか完成しません。導入案はあっても膨大な数の

  • ロボットは人間からなにも奪わない - 24時間残念営業

    2012-12-02 ロボットは人間からなにも奪わない http://www.gizmodo.jp/2012/12/post_11209.html おはようございます。夜勤明けのおかしいテンションでお送りします。キェーーーー(真顔)。 というわけでリンク先ですが、ロボットが人間の仕事を奪うそうです。なんかもうしんないけど奪わせときゃいいじゃんめんどくせえから……。 ということで終わるならわざわざエントリを立てたりしませんで、俺はこの手の記事を見るたびに、かならず思うことがあるのです。 まず前提の確認な。来栖川工業は早いとこマルチ作れ。 これがロボットと人間の関係を考えるうえでのすべての大前提だ。話はそれからだ。頼むから。俺が死ぬまでに見たいんだよ。不気味の谷とか問題にしねえくらい人間らしいロボットがさ、そう、将来70とかのじーさんになってもう死にかけみたいな状態の俺のとこに幼女型介護ロボッ

    ziglar
    ziglar 2012/12/02
    「スワロウテイル」シリーズとかおすすめ。
  • 西武新宿駅はなぜ遠いのか 幻の東口乗り入れ計画 - 日本経済新聞

    一のターミナル、新宿駅。JRや私鉄、地下鉄が集結するこの駅で、ひときわ離れているのが西武新宿駅だ。なぜ、一路線だけ離れているのか。調べてみると、過去に何度か乗り入れ計画があったことがわかった。新宿の私鉄を巡る秘話を追った。西武新宿からJR、乗り換えに6~9分西武鉄道の黄色い電車を降りて駅ビルから外に出ると、JR新宿駅が遠くに見えた。JR改札までゆっくり歩いて6分ほど。人混みの程度や信号に

    西武新宿駅はなぜ遠いのか 幻の東口乗り入れ計画 - 日本経済新聞
    ziglar
    ziglar 2012/11/24
    西武に社史がないのは、ちょっと残念。戦時中の人糞輸送とか、エピソードは多そうなのだが。
  • 島をめぐる争い '82 - リアリズムと防衛を学ぶ

    両国が領有権を争っている島へ、一方の市民が不法に上陸しました。 これは、30年前のおはなし。 1982年、南太西洋の島々の領有権をめぐり、イギリスとアルゼンチンが戦争をしました。フォークランド紛争と呼ばれています。 始まりは民間市民の上陸でした。その背景はアルゼンチンの経済が不調で、政権が危うかったこと。そこで、歴史的な経緯から係争中だったフォークランド諸島がクローズアップされました。国民の目をそらすためです。 アルゼンチンの民衆は、政府がやらないなら自分たちが島を取り返すんだと盛り上がります。義勇軍のような気分で、島に不法上陸したり、運動が過熱していきました。 それが政府の選択肢をせばめ、やがて戦争になりました。 その島には名前が2つ 嵐の前の不景気 断たれた退路 あちら側、こちら側 正しさは手段に過ぎない 賽は投げられた 関連記事 その島には名前が2つ その島々には2つの名前があります

    島をめぐる争い '82 - リアリズムと防衛を学ぶ
    ziglar
    ziglar 2012/08/25
    結局のところ、この種の問題に「すっきりした解決」など望めないのだろう、残念ながら。
  • 【裳華房】松浦晋也の“読書ノート”(2)

    第2回 使われている技術はその目的に最適なのか? 『20世紀のエンジン史』(鈴木 孝 著,三樹書房) 私たちの生活は、多くの科学と技術の成果によって支えられている。衣住のすべて、情報の伝達手段、コミュニケーション手法、天気予報のような自然の観察と予測、医療などなど、科学技術の成果でないものを探す方が難しい。 ところで、科学と技術の違いがどこにあるかご存じだろうか。科学は自然に対する知識の蓄積であり、技術はその応用である。二つは関連しつつも様々な面で異なるが、一番の違いは「科学の答えは一つであるのに対して、技術の解は複数存在しうる」ということだ。 科学による自然現象の把握は、時代によって変化し、深化していく。いくつかの説の並立はやがてより現実を的確に説明できる一つの考え方に収斂する。次により的確に現象を説明できる説が現れれば同じプロセスを経て新しい考えが古い考えにとって変わる。 燃焼という

    【裳華房】松浦晋也の“読書ノート”(2)
  • 萌えプレ:高河ゆん、尾崎南、CLAMP――20代30代の腐女子が持つ同人バブル時代のトラウマ

    同人バブル時代】 1980年代中頃(キャプテン翼)から1990年代初頭(幽遊白書・スラムダンク)にかけて、女性向同人界はいわゆる同人バブル時代の最中にありました。 現在の同人界ほどジャンルの細分化もなく、商業ボーイズラブ作品もなく、インターネットもない時代。乙女たちの夢と妄想を先頭立って引き受けたのは、極限られた一部の大手サークルさんたちでした。 同人バブル時代の大手サークルさんには、現在では考えられないバブリーな逸話の数々が伝説として残されています。ちょっと長いですが、当時の雰囲気をお楽しみ下さい。49 名前: 名無しさん@どーでもいいことだが。 当時、大手で売り子をしていた身としては懐かしい思いでです、同人バブル…。の装丁はハードカバー、文は上質紙110kgに色替え紙替えフルカラー口絵は当たり前。 (会計してる時あまりの重さに手が腱鞘炎になりそうだった) 差し入れはブランド物の小

    ziglar
    ziglar 2012/06/09
    同人誌界隈における「オンリー・イエスタデイ」。
  • 西暦775年、天の異変は記録されていたのか?

    麻里 @hashimoto_tokyo 【科学】共同:8世紀、宇宙環境が大変動 超新星か太陽爆発か…原因は謎 http://t.co/r0cOvqK8 「775年に地球外から飛来した宇宙線が前年比で過去3千年間では最大級の増加率で急増し、原因が特定できないことを名古屋大の増田公明准教授らが明らかに」 2012-06-04 02:10:49 しかのつかさ @sikano_tu 西暦775年に宇宙から強放射線が降り注いだとな。 http://t.co/7hyD28Ez 炭素同位体比を変えるのは高エネルギーなので普通は銀河放射線を疑うけど、先日可能性が指摘されたスーパーフレアならありかな。スーパーフレアなら赤気(低緯度オーロラ)の記録とかありそうだけど。 2012-06-04 06:48:57

    西暦775年、天の異変は記録されていたのか?
    ziglar
    ziglar 2012/06/06
    見たこともない雲(オーロラ)が日本中で見える中、暗躍する怪僧!実に世紀末的風景である。
  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 37 (「嵐」演習は何を無視していたか?)

    「嵐」演習にはいくつかの約束事があります。あえて考えずに済ましている問題があるということです。その筆頭は西ヨーロッパの同盟国が崩壊するのをアメリカが単純に受け容れるという前提です。全面核戦争ではあるものの、ヨーロッパ戦域限定戦争に留まり、米ソがお互いの土を叩き合う想定がありません。電撃的な侵攻作戦で西ヨーロッパを一気に占領するところまでが「嵐」のシナリオでした。 次に無視されているのがアメリカ戦略空軍による核攻撃への対処です。一応想定されているものの、これも曖昧な形で済まされています。ソ連軍の現状では有効な対抗手段が無いからです。そしてもう一つの約束事は電撃戦を実現する原動力となるワルシャワ条約機構統一軍が装備する戦術核兵器が未整備である点です。ソ連軍の核兵器配備は1949年の原爆実験成功、1953年の水爆実験成功に続いて1954年から空軍への核爆弾配備が開始されていますが、地上軍や海軍

    ziglar
    ziglar 2012/06/03
    「限定的な条件下で、大損害を覚悟するなら、相打ちには持ち込める」計画。しかし、これを本当に、防衛目的の計画と呼んでいいものやら。
  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 36 (ワルシャワ条約機構統一軍の「電撃戦」)

    「嵐」演習で検証された西ヨーロッパ侵攻作戦とはひと言で言えば核攻撃の成果を最大限に利用した電撃戦でした。パリまで10日で到達するという破天荒なシナリオに現実味を与える従来にはない要素とは核兵器のみが達成できる一瞬の大規模破壊が生み出すショック効果そのものでした。通常爆弾を用いた戦略爆撃が何ヶ月もかけて達成する仕事を一日で仕上げ、野戦重砲兵が何日かを費やして成し遂げる破壊を一瞬で実現することで生み出された衝撃を利用して無人の野を行くように進撃すること、またはそのような戦いが可能か否かを確かめることが「嵐」演習の目的でした。 最初の核攻撃はアメリカ軍から行われます。ただアメリカ軍の攻撃は既に警戒態勢にあった在東ドイツソ連空軍の偵察機によって即時に察知され、戦闘態勢にあったソ連軍はアメリカ軍の攻撃とほぼ同時に核攻撃を実施します。ただ「嵐」演習の「全面核戦争」とはあくまでもヨーロッパ戦域での全面核

    ziglar
    ziglar 2012/05/27
    ここまでして進撃しても、放射能汚染がひどくて、分捕れる資源などほとんど残っていないのでは。
  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 34 (平和共存路線はなぜ生まれたか?)

    スターリン時代のソ連が防衛戦略を強いられた最大の理由はいうまでもなくアメリカの核戦力です。ソ連は1949年に原爆実験に成功し、重ねて1953年には水爆実験まで行い、直ちに核戦力を手に入れたような印象がありますが、ソ連側の宣伝とは異なり、その実態は1960年代を迎えるまで核戦力としてはほぼ丸腰に近い状況でした。「スプートニクショック」や「ミサイルギャップ」と呼ばれる騒動を迎えた時期でさえ、アメリカを相手に全面核戦争を戦う力はまったくありません。 1960年になってもソ連にはアメリカ土を狙える強力な核戦力(射程距離7000kmを誇るも誘導装置を目標から500km以内に設置しなければならず、実質的に米土を狙うことができないSS-6とアメリカ土向けの前進基地を欠いた少数の長距離爆撃機部隊のみ)がないどころか、戦場で使用する小型核兵器の部隊配備はアメリカに大きく遅れ、203mm核砲弾の開発は行

    ziglar
    ziglar 2012/05/21
    ソ連とアメリカの戦力差が縮まったことが、かえってソ連側の軍拡を誘発する。スターリン、フルシチョフなどの指導者の性格もさることながら、国力などの構造的要因が、取り得る政策を決めた?
  • 渋谷駅は一日にして成らず

    渋谷ヒカリエの開業を機に再開発が格化する渋谷駅には、成り立ちや動線など、他の駅にない特異な要素が多々ある。こうした点を丹念に研究しているのが昭和女子大学の田村圭介准教授だ。2回シリーズで田村氏の寄稿を掲載する。第1回は渋谷駅の歴史について。

    渋谷駅は一日にして成らず
  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 30 (孤立無援の連邦軍)

    西側諸国の負担軽減への期待とドイツの軍事力復活への疑念に取り囲まれながらの再軍備は国内的にも国民の反発を押し切って進める困難な作業でした。敗戦後の非ナチ化政策と非武装化政策に後押しされた再軍備への反感は日とは比べ物にならない程に強力で、新生ドイツ連邦軍を歓迎する雰囲気はまったくありません。そんな空気の中で一旦は完全に解体した軍隊をごく短期間で再建するのは大変な仕事でした。 新しい軍隊の基幹となる士官クラスの募集は最初に着手されましたが、候補者はそれなりにあっても全てを採用する訳には行きません。ナチスとの関係が薄いもの、戦争犯罪と縁の無い者、思想的に民主主義を受け容れる者といった数々のフィルターが設けられ、人材選抜委員会が一人ずつ審査していったのです。選抜委員会は国内の主要政党から代表者が数名ずつ選ばれ、一部に旧国防軍の将軍達が参加しています。この審査を通過すれば再軍備に批判的な社会民主党

    ziglar
    ziglar 2012/02/17
    軍人への風当たりの強さは、日本とそう変わらなかったことがうかがえる。
  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 29 (編制改革の本質は?)

    ziglar
    ziglar 2012/02/03
    戦争には負けたが、装備は以前よりも良くなった。それが可能だったのは、技術面の進歩(より良い装備を、より低コストで得られるようになった?)もあるんだろうか。
  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 28 (連邦軍の命名と編成開始)

    アメリカが大量報復戦略を採用するのと平行して、ようやく再軍備が決定した西ドイツ軍の編成が始まります。国民感情に逆らっての兵員募集も大変でしたが、新しい国軍の名前もひと揉めしています。すでに「Bundeswehr(連邦軍)」はマントイフェルが名付け親だと紹介していますが、この名称も素直に決まった訳ではありません。 まず、新しい軍の名称について「Reiciswehr(ワイマール体制下と1934年までのドイツ国軍)」と「Wehrmacht(いわゆるドイツ国防軍)」を避けるという方針で検討が始まりますが、元将軍達だけではなくキリスト教民主同盟の中からも「Wehrmacht」支持や、12個の新設師団に「失われたドイツ都市の名を冠する」(ダンチヒ師団、ケニーヒスベルク師団、ブレスラウ師団など)といった西ドイツ音が垣間見える過激な提案まで出て来る始末で、再軍備を進めるブランク事務局のテオドール ブラ

  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 27 (アデナウアーの「恫喝」)

    1955年6月、NATO軍最大の航空戦演習「カルト ブランシュ(Carte Blanche)」が実施されています。この演習は1週間にわたってデンマークからイタリアに至る広範囲な作戦空域で行われ、3000機以上のNATO軍機が参加し、出撃は約12000ソーティに及ぶ大規模なものでした。イギリス軍を主体とする第2戦術空軍が「北軍」(ソ連空軍)、アメリカ軍を主体とする第4戦術空軍が「南軍」(NATO軍)を演じ、ソ連軍侵攻に伴う空襲の第一波からNATO空軍が立ち直り、反撃に移行するシナリオで、飛行部隊だけでなく警戒、管制、防空火器などの支援部隊も含めて総合的に行われた第三次世界大戦のシミュレーションでした。 演習の成績は満足できるものとされ、現有戦力に加えて再建途上にある西ドイツ空軍がNATO陣営に加われば、寒々しいばかりの地上兵力に比べて航空戦力では相当な充実が見込めると判定されていますが、この

    ziglar
    ziglar 2012/01/15
    実際に核攻撃を想定した演習を行っていたとは知らなかった。西ドイツ国内の想定死者数が170万とか、西ドイツが受け入れなかったのももっともな話だわ。
  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 26 (核戦略下の論戦)

    ヨーロッパで核兵器を戦術的に大量使用することを掲げたアメリカの新しい核戦略は地上部隊の編制改革にまで及ぶ大きな変化でしたが、アメリカの軍事専門家たちが新戦略に向けて足並みを揃えていたという訳でもありません。アイゼンハワーの下には、大量報復戦略についての推進派と懐疑派との明確な対立があります。 推進派の筆頭は1953年から1957年まで統合参謀部議長を務めたアーサー ラドフォード海軍大将でした。大戦中は空母部隊を指揮していたアメリカ海軍の航空派という経歴から想像される通りにラドフォードの姿勢は大量の人員と維持費の掛る地上兵力に対して極めて冷たく、その対ソ戦争観も革新的なものがあり、「オフタックル」のような第二次世界大戦を思い起こさせる長期戦争計画を過去の遺物として強く否定し、核兵器による大量報復戦略の有効性とその抑止力に絶対の自信を持っていました。 ラドフォードの提唱した将来戦の姿はソ連軍

    ziglar
    ziglar 2012/01/08
    第一次大戦後を彷彿とさせる議論。
  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 22 (下士官たちとシュタールヘルム)

    フランスの反対やソ連の中立提案などに翻弄されつつも西ドイツの再軍備は1954年3月に開始されます。その規模はプレバン計画による上限50万人、地上軍はヒンメロート意見書で将軍達が提示した12個師団です。1950年10月のヒンメロート会議で練り上げた要求が100%通った訳ですが、問題が全て解決した訳ではありません。 元将軍グループの提示した地上軍の所要兵力は12個師団34万人として実現しました。残りは空軍と海軍に振り向けられます。ただ、12個師団の内訳はヒンメロート意見書では「すべて戦車師団」です。もともと12個師団の兵力は戦時に18個師団にまで兵力拡大する基礎として考えられていましたから、将軍達にとって12個師団全部が重装備の戦車師団であって欲しいのです。 将軍達の要求に対して、スポンサーであり、装備の唯一の供給元であるアメリカは否定的な見解を寄せます。「戦術的にバランスが悪い」「兵站が困難