ツイッターはなぜ日本でそんなに流行っているのか – Wall Street JournalのJapan Realtimeに寄せたコメントの補足 ウォールストリートジャーナルのオンライン版が、日本のトピックを扱うJapan Realtimeというコーナーを6月上旬から始めています。 このコーナー、日本のいろいろなニュースを英語で書かれていて面白いのですが、そこで1日に出たJapan, Champion At World Cup Tweeting(日本、W杯ツイートでチャンピオン)という記事の中で、コメントをさせていただきました。 記事は、ワールドカップ日本代表に関するツイッターの数が、秒あたりのつぶやき数でこれまでの記録を破ったことを受けて、ツイッターが世界の他の国よりも日本で受け入れられているようだということを伝えています。 今回は「日本の情報技術(IT)業界を英語で海外に紹介するブログA
グローバル化の必要性は今や誰もが口にするようになった。だが、グローバル化はなかなか進まない。かつて海外に進出したこともあるし、海外企業とコラボを組んでもうまくいかなかったことがトラウマになっている例もあるようだ。今、日本半導体のグローバル化は嫌が応にも迫り来ている。好き嫌いを言っていられない。まず、海外企業の気持ちをつかむことが第一歩ではないだろうか。 私自身は10数年前から、海外の視点で日本を見るという作業を続けてきた。1990年代の初め手掛けていた英文誌Nikkei Electronics Asiaからその作業は始まった。この雑誌は韓国・台湾・シンガポール・香港という先端アジアの電子エンジニアを対象とした月刊誌だった。読者視点で記事を作るために自分もアジアのエンジニアから日本を見てどのような話題が受けるかをアジアの読者に取材して常にアジアの視点で日本を見るという仕事をしていた。 台湾を
もしも将来、どこかの国が日本に戦争を仕掛けるとしたら、どういう光景が想像できるでしょうか? 大量のB29が飛来して、東京や大阪を焼き、果ては核爆弾まで落としていく―というのが太平洋戦争の末期でした。北海道に数千、数万人の陸軍が上陸してくる―とは冷戦時代に考えられた想定です。ひるがえって現在、その恐れが増していると言われているのが『離島有事』です。 北海道などの主要四島ではなく、他の島々において限定的な紛争が想定されます。日本全土を占領して降伏に追い込む、というような全面戦争ではなく、ある特定の地域やそこにまつわる権利を巡る、限定的な戦争です。 どうも私たち日本人は太平洋戦争の記憶が強烈なためか、戦争といえば、やるかやられるかの全面戦争を連想しがちな気がします。しかし歴史的にみて多いのはむしろ特定の目的を争うための限定戦争です。 特に小さな島や水域を巡る軍事衝突は、戦争とさえ呼ばれない小規模
おれがアニメやイラストのパンチラに敬意を払えない理由といえばこれはもう一つしかなくて、そのパンチラが用意されたパンチラ、約束されたパンチラ*1だからだと思う。 アニメでどんな激しいアクションをしても、あるいはイラストがどんなにきわどい構図だとしても今現在パンツが見えないのであればそれは作者が意地悪か、商業主義に屈しなかったか、放送時間が深夜じゃないかのいずれかにすぎない。 見えてしかるべきシチュエーションにも関わらず偶然に偶然が重なってパンツが見えなかったなどということでなく、ただ単に描かれなかったから見えなかったということなわけだ。 翻ってもし当該パンツが見えたのだとすれば、状況がそれを許し作者が明示的にパンツを描いたからパンツが見えるのであって、それは見られるために描かれたパンツということでもある。ひらたく言えば見せパンである。見られてもかまわないパンツ。そんなもの女子高生がスカートの
今回の“次世代ゲーム機戦争”はここが違う 久夛良木氏を見放したソニーの迷走 2006年度 第2四半期 ソニー連結業績 書こう書こうと思いつつ、放置していた話題なんだけど、ソニーの現状について、ちょいっと書いてみようと思います。書こうと思ったのは、上記のいくつかの記事とかのせいもあるんですけどね。 http://blogpal.seesaa.net/article/23648753.html 以前、こっちのページでソニーの財務状態も扱ってみたわけですが、その続き的に逝きますが。 で、まずソニーの第二四半期の財務諸表をざーっとみた感じなんですけど、この財務状態で、PS3とクタタンを見捨てるなんてことをソニーが今やるのは、絶対にありえないんです。 財務諸表が発表される前に、インサイダー防止目的で(多分)、今期のSCEの赤字が2000億なんて発表が出たんで、ひどいことになっているのはわかりきって
YouTubeにアニメをアップロードする人に「あなたは、そのアニメが好きですか、嫌いですか」と聞いたら、何と答えるだろうか。 おそらく好きでなければそもそもキャプチャーしようとはしないので、ほとんどの人は自分が好きな作品をアップロードしているのだろう。「自分はこれをとても好きだから他の人にもぜひ見てもらいたい」と思っている人が大半なのではないか。 それに対してクリエイターの人たちはどう思うだろうか。おそらく「自分の作品を好きになってくれることはありがたいけど、あまり大量にそれをやられたらこちらの収入に関わってくるのでそれは困る」ということではないか。つまり「ありがた迷惑」だと感じている人が多いと思う。 それは何故かと言うと、多くのアニメは「作品」であると同時に「商品」であるからだ。 「作品」としての側面だけに着目すると、「これは凄いよ、ぜひみんな見てよ」というアップロードする人の気持ちと、
ジョブズキーノート "It's Showtime" - Engadget Japanese アップルの新iPod発表会が開催され、同日iTunes Storeにてゲームと映画のダウンロード販売が始まりました。iPod向けゲームの配信が始まることは、多くの人が予想していたと思います(マイクロソフトのZuneも少し刺激になったのかもしれません)。iPodや携帯ゲーム機のような「専用機」がPCと携帯電話のような「汎用機」に吸収されてしまうという予想に反して、ここ2〜3年、専用機がやたらと元気です(発熱地帯: 専用機の見直しが進んでいく時代)。 製品の中にどんなプロセッサが入っていて、それがどんな汎用的な処理ができるのか、ではなくて、製品の大きさや形やインターフェース、快適さといったものが重視されるようになってきました。プロセッサベースで考えると、このチップはあれもこれもできるから、それならあの製
過日、乙武氏が記したブログでのエントリーの内容が遺憾であるとして、本件について多くの批判コメントが寄せられた。読む限り、乙武氏の記述はこれといって問題はなく、もっと深淵な問題に目を向けるべきだというメッセージであると思われたが、読み方によっては皇室を軽視する表現にも見えるために批判されたものである。 http://sports.cocolog-nifty.com/ototake/2006/09/post_f549.html http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%99%E6%AD%A6%E6%B4%8B%E5%8C%A1 http://sports.cocolog-nifty.com/ototake/2006/09/post_fa1a.html これらの批判や、巻き起こった議論に収拾をつける目的で、乙武氏はすぐさま内容を補足したエントリーをアップした
いわゆる「文系理系の所得格差」の根っこにある差 レジデント初期研修用資料:文系亡国や、 404 Blog Not Found :亡国系の議論などを見て、私も一言。 ある課題を与えられた時に、 ・ 「課題自体を見る」 プレイヤ と ・ 「周りの人を見る」 プレイヤ がいる。 文系・理系の所得格差ってのは、この2つの差との相関関係に問題の本質があるんじゃなかろうか。 麻雀で言うならば、まず「自分の手を見る」プレイヤと、まず「周囲の捨て牌を見る」プレイヤの差。 そう考えると、単純な「嫌文系」発言は危険なのではないかと思う。 * 前もチラと書いたのですが、ロジェ・カイヨワ先生が「遊びと人間」という本で、遊びの分類について、「アゴン(競技)」 と 「アレア(運)」 という分け方をしている。 (アレアは「運というよりも、自分の能力以外の全て」を指す、と付け加えている。) この分類用語は、便利
さて、昨夜ロケから帰ってきたばかりだが、もう早朝から編集室にいる。休む間もないのが、テレビマンというものだ。ところでノンリニア編集のため、VHSにコピーした素材をさらにハードディスクにコピーするという無駄な作業をしている間に、ふと考えたこと。 業界人にとっては目の上のたんこぶ以外の何者でもないYOUTUBEだが、3つの重要な視点を、テレビ関係者に教えてくれているように思う。一つは、長尺ものは嫌われる。二つ、視聴者はそれほど画質に拘泥していない。三つ、見たい時に見たいものを、という膨大なニーズの存在。 業界用語で、時間のことを“尺”と言う。長い時間の番組は長尺ものである。以前も書いたが、放送というのは不便なもので、尺が決まっているというのもその一つだ。番組時間は決まっているので、面白い素材がたくさん撮れていても、つまらない絵しかなくても、30分なら30分の完パケ(テロップ、音楽などもつけた完
日曜コラムです。こんばんは。 Xbox360の販売がなかなか軌道に乗らないことが各所で話題となっています。 以前の記事でも少しだけ触れさせていただきましたが、 ■2005/12/17 [熱狂醒めやらぬデジモノ年末商戦の話題は Xbox360 と W-ZERO3 熱狂醒めやらぬデジモノ年末商戦の話題は Xbox360 と W-ZERO3] 「本体も電源もデカイ」「騒音デカイ」「熱暴走した」など、 いろいろな点に鬱憤をぶつけられているようで、流石にここまでくると むしろXbox360に同情したくなる気持ちが芽生えてきます。 実際、こうした周辺環境に対する不満というものは、 ゲーム自体が死ぬほど面白ければ、言及されなかった のかもしれません。数万円を出して新しく購入するハードですから、 購入者としては、「PS2と大差ない感動」では納得しないでしょう。 上記のような不満の声は、ゲーム自体に魅力ある
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