テレビ局の収録現場で、声を変えるヘリウムガスを吸ったとみられるアイドルグループメンバーが意識を失っていたことが4日、分かった。明確な原因は不明だが、過去にも吸い過ぎによる事故が起きている。 厚生労働省の資料では、平成13~24年度、ヘリウムガスの吸い過ぎで意識を失ったり嘔吐したりする事故が、風船を膨らませるためのガスを含めて32件報告された。大半は子どもだったという。 缶に入ったガスを吸い込むと声が甲高く変化し、パーティーなどに使われる商品は、ヘリウム80%と酸素20%の混合が一般的とされる。 ガスの事業者団体「日本産業・医療ガス協会」(東京)によると、吸引するガスの中に大気中と同じ割合の酸素(約20%)が含まれていないと酸欠状態に陥る恐れがある。工業用ヘリウムガスをそのまま吸引したことによる死亡事故があったため、販売時に注意喚起するよう事業者に促してきたという。 ディスカウントストアには