今時はPCや据置ゲーム機は勿論携帯ゲーム機に至るまで、BGMやSEにはありとあらゆる音を使うことが出来るようになっています。しかし、昔々のゲーム機ファミリーコンピュータやSC-3000以前あたり、或いはMIDI導入前の頃のコンピュータゲームでは使用出来る音源は貧弱なものでした。 音源が限られる環境だから聞くにたえない音楽ばかりだったかというとさにあらず。むしろ素で同時に発生できる音数や音色が限られるからこそ、作り手の腕が如実に表れました。勿論本当に救い難いショボい音、それこそピコピコといった擬音で揶揄されるようなもありましたが、どこをどうすればこんな凄い音楽が作られたんだろうと思うような名曲も数多くありました。改めて聴いても、現在の環境で作られたBGMのひ弱さを再認するようなものすら…。そうはいっても流石に最近のゲームでは演出であっても8bit音源チップ風チップチューンを耳にすることは殆ど