今回のインタビューでは、研究公正に関する権威であるレックス・ブーテ(Lex Bouter)教授に、オランダ研究公正ネットワーク(Netherlands Research Integrity Network、NRIN)による最善の研究および出版慣行の促進のための取り組みについて伺いました。また、研究や教育活動に従事する中で、科学研究や出版プロセスの公正性に関心を抱くに至った経緯についてもお聞きしました。教授は、報告されない小さな研究不正の件数が驚くほど多いことを危惧しており、あらゆるレベルの研究者に対して研究倫理に関するガイダンスを提供するための、より優れたインフラの整備が世界的に必要であると主張しています。 ブーテ教授は、1982年にユトレヒト大学で修士号(生物医学)を取得後、ティルバーグおよびユトレヒトの教員養成大学で教職に従事しました。その後、マーストリヒト大学の博士課程(疫学)に入学