Googleの攻勢 ―Googleが「Googleブックス*1」「Googleエディション*2」によって、書籍の電子化を進めていますよね。 長尾氏 本を電子化することによって、利用者が電子書籍端末でどこにいても自由に読めるようになります。 しかしそのためには電子書籍の流通プラットフォームをうまく構築して、利用者にとってそう高くない値段で、電子図書の相互利用ができるような環境をつくる必要があります。端末を広く普及させることと同時に、そうした利用環境を整えることが非常に重要になってくるのです。 ですから、電子書籍の流通プラットフォームをどのように構築するかが今業界で最も関心の高いものとなっています。 現在Googleエディションで行っているのは、出版社が本をGoogleに預け、Googleがデジタル化してデータベースに電子書籍を貯めて、利用者に販売する。Googleは売り上げの中から手数料をと
さる12月1日の朝日新聞福島版の「記者有論」欄に,岡崎市立中央図書館事件の報道で一躍名を馳せた神田大介記者が「図書館とIT 向き合わねば存亡の危機に」という見出しのもと執筆しています(それにしても,毎日新聞は「記者の目」欄をwebで公開しているのに,朝日は何故「記者有論」をwebで公開しないのか。せっかくの有意義な論考が勿体無いじゃないですか)。これは図書館業界人必読です。 この記事に書かれていることには,ほぼ同意しますが(しかし記事に出てくる「汗をかきます」という話,身につまされます。予算も人手もない図書館にしてみれば「渡りに船」だったんでしょうねえ(sigh)。),外部から指摘されるほどに危機的な現状に至った背景について,図書館の来館者として,また図書館に出仕している者として約30年この業界とつきあってきた人間はいささか説明する必要があると思うので,ひとくさり書き綴ってみようと思います
塩野七生のヴェネチアものを読むと、外交機密文書をネタにしている話がたくさん出てくる。 当時のヴェネチアは、オスマントルコとバチカンという二大勢力にはさまれながら、経済力と海軍力に加え、緻密な外交戦略で、両者に対抗していた。各国駐在の大使が、それぞれの国の状況をレポートにして本国に報告し、本国では○人委員会というごく少数のエリートたちが、そのレポートを元に戦略を練りあげ、大使に指示を出す。 どの国にも権力争いはあるので、その対立を煽り、勢力を均衡させるように微妙に介入することによって、大国の動きを鈍らせ、領土の狭さ、人口の少なさを補っていたのだ。その介入は直接的で明解なものではなく、ビリヤードのように、あちらを突くとこちらが動き、それによって、この玉とこの玉の距離が離れる、その間を別の玉に通過させるというような、複雑きわまりない、綱渡りのようなあやうい戦略だった。 当時は、ウィキリークスなん
「マガジン航」で先行連載されていた津野海太郎さんの「書物史の第三の革命」を含む新著、『電子本をバカにするなかれ』が国書刊行会から出版されました。この刊行にあわせ、先行公開の最後となる第五回「本の電子化はいつはじまったか?」を公開しました。今回のおもな話題はインターネット上のアーカイブ、つまり図書館であり資料庫です。 津野さんは1997年から2005年まで続いた雑誌、『季刊・本とコンピュータ』の創刊編集長で、『本とコンピューター』『本はどのようにして消えていくのか』(ともに晶文社)という著作もあります。『電子本をバカにするなかれ』には『季刊・本とコンピュータ』に掲載された記事が多数収録されているほか、1986年にリブロポートから刊行され絶版となっていた『歩く書物』という本からも、書物論にかかわる文章がいくつか再録されています。 時期を同じくして、「マガジン航」の発行人でもあるボイジャーの萩野
朝日新聞名古屋本社版2010年12月1日朝刊30面「逮捕の男性に業者側が謝罪 岡崎図書館問題「不便かけた」」 朝日新聞社データベース事業センターの許諾のもと転載(承認番号:2-2096) ※朝日新聞社に無断で転載することを禁止する また、日経新聞は「図書館システムに不具合」の見出しで、次のように報じている。 (略) 岡崎市の図書館では今年3〜5月にシステム障害も発生。これを巡り、自作の検索プログラムで繰り返しアクセスした愛知県の男性が、「サイバー攻撃」と誤解され、愛知県警に業務妨害容疑で逮捕され、その後起訴猶予処分となった。同社はこの件も「システム仕様が原因だった」とした。 男性は新着図書情報を取得するためアクセスしただけだった。同社は当初、「システムに問題はない」と市側に説明していた。門脇三雄社長は「対応が早ければ(男性に)不快な思いをさせることはなかった。誠意をもって対応したい」と謝罪
兵庫県の宝塚市立西図書館が、2010年12月11日から12日にかけて、「ぬいぐるみの図書館おとまり会」を開催するとのことです。ぬいぐるみと一緒のおはなし会の後で子どもはぬいぐるみを寝かしつけて帰り、その後、ぬいぐるみが図書館で遊んでいる写真を図書館員が撮って、翌日子どもに渡すというものです。また、ぬいぐるみが読んで気に入ったという設定の絵本の貸出も行うとのことです。 ぬいぐるみ、図書館にお泊まり 翌日写真に 宝塚(2010/12/4付け神戸新聞の記事) http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/0003651885.shtml 宝塚市立図書館行事予定 http://www.library.takarazuka.hyogo.jp/004-gyouji/gyoujiyoteihyou.html 参考: E1088 – 子どものお気に入りのぬいぐるみが図書館でお
大きなパノラマ窓から東京タワーが見える、六本木ヒルズ森タワー49階。このフロアにあるのは有名なIT企業でもしゃれた外資系ホテルでもなく、図書館だ。しかしそれは、ごく一般的に想像される"図書館"とは全く異なるコンセプトをもって設立され、他に無い特徴を持って運営されている。公共の場でありながら、自分だけの時間を有意義に過ごすことができる、都会の真ん中にぽっかり浮かぶ希有な場所である。 東京の夜景を一望する高さにある『六本木ライブラリー』 常に新鮮かつ幅広く、"流れる"蔵書 今回訪ねたのは六本木ヒルズでビジネススクール等の文化事業を行う「アカデミーヒルズ」が運営する『六本木ライブラリー』。2003年にオープンした有料の会員制(コミュニティメンバー9,450円/月、オフィスメンバー94,500円/月)ライブラリーで、現在は3,000名を超えるメンバーが在籍。年中無休で朝7時から夜24時まで開館して
広島市で10月、時速約70キロで走っていたJR西日本の旧国鉄製気動車(2両)のドアが突然開き、急停車するトラブルがあった。乗客130人にけがはなかったが、実は、同種車両でドアが閉まらないトラブルはJR各社で少なくとも16年前から計11件発生。運輸安全委員会は広島のトラブルがあった当日、JR九州で09年に起きたトラブルをきっかけにした調査結果を公表したが、乗客転落の恐れもあるのに、国やJRはなぜ16年間も原因を解明できなかったのか。 安全委は報告書で、ドア開閉装置の構造的欠陥を主因と断定。ねじに金属疲労しやすい材料が21年間も誤使用されていたことも指摘した。同じ装置を使用する車両はJR5社が499両所有。中国・四国・九州のローカル線を主に、東北や千葉・岐阜両県の一部路線でも運用され、各社は対応を検討している。 広島のトラブルは10月29日午後11時すぎ、芸備線矢賀-戸坂間で発生。ドアが閉まっ
相鉄ホールディングス(横浜市西区)は横浜市内の代表的な企業や名所をあしらったボードゲーム「横浜版モノポリー」を20日発売する。文明開化時代や港ヨコハマを感じさせるデザインを採用。紙幣の単位は地域の方言とされる「じゃん」にするなど横浜にこだわった。「横浜ファンを増やし地域活性化につなげるきっかけにしたい」と話している。 世界的に人気のモノポリーだが、日本での本格的な地域版は2006年の秋田県版が最初。ほかに大阪版があるのみという。横浜版はNDCグラフィックス(同市中区)がデザインを担当。コピーライターの糸井重里さんが会長を務める日本モノポリー協会が監修した。 ゲームボードには14の企業と15のスポットが登場。ゲームで使うカードや紙幣は童謡「赤い靴」や、横浜発展の礎となった生糸などがモチーフ。駒には港町の縁の下の力持ちとして活躍するタグボートが登場する。 4500円。5千個限定。相鉄主要
先月24日に発表された「ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉2011」。優れたレストランやホテルを星マークで格付けし紹介する世界的ガイドブックは、初めて神奈川県域を対象にした今回の発刊で横浜中華街から1軒も選ばなかった。横浜食文化の代表地ともいえる中華街は、この結果をどう感じているのだろう。話を聞きに街を歩くと、どっしり構える冷静な声と、街そのものの在り方をあらためて問い直す内省的な声とが聞こえてきた。 「普通1軒ぐらい入るでしょうよ。ちゃんと調査したのかな」。平日の昼すぎ、東京都内から観光で訪れていた80代の男性は、感じた驚きをそのまま口にした。 横浜中華街には約240軒の中華料理店が立ち並び、年間約2300万人が訪れる。横浜開港以来150年超の歴史を持つ、横浜を代表する観光地の一つだ。 今回の結果についてミシュランガイド総責任者のジャン・リュック・ナレ氏は「横浜中華街ももちろん調査し
「いつも工事をしている駅」。利用者からそんな印象を持たれていた県内最大のターミナル駅・横浜駅が、このたび大きな区切りを迎える。みなとみらい(MM)線の開業に合わせて整備が続けられていた七つの連絡通路のうち、最後の一つが12日に開通するのだ。1995年の着工から15年、横浜駅の連絡通路とその整備計画の歴史は、同駅の“近現代史”とも重なる。 初代横浜駅が現・桜木町駅の場所に開業したのは1872(明治5)年。今の横浜駅は3代目で、1928(昭和3)年に開業した。同じ年には崎陽軒シウマイ折り詰めの販売も始まる。 当時、駅の東と西を結ぶ現在の中央通路には両端に改札があり、行き来するには入場券が必要だった。駅北側に架かる跨線橋(こせんきょう)と、57年に完成した北側地下自由通路しかなかった。60、70年代には横浜東急ホテルや駅ビル・横浜シァル、ダイヤモンド地下街、三越横浜店などが次々とでき、市営地
4冊を4カ月でDigital UPする目標が、8カ月かかってしまった。が、とにかく 『クレオパトラⅦの追憶』 『YOGA COSMIC SYSTEM 0・1の彼方へ 能力覚醒独習法』 『般若心経&YOGA 四苦・八苦の彼岸へ』 『地震予知衛星を飛ばせ!』 と、無事に並んだ。Digital書店とApp Store &Google Playにである。 ジャンルは、歴史小説・ビジネス・実用・サイエンス。バラけているようだが、コンセプトは一貫している。 世に出回っているモノどもに、!?!?と腹が立った結果だ。 【腹立ちポイント&出した本のウリ】 1.クレオパトラⅦ(女王だけでもクレオパトラは10人いる)が泣いている! クレオパトラⅦ(CP-7)を描いた本は世の中にあふれているが、どれほど情報収 集をして書いているの? 「毒蛇に咬ませて自殺」なんて、事後100年時点ですでにガセネタ視されていた。 第
(株)アイ・オー・データ機器は、12月中旬発売予定のUSB機器をLAN経由で使えるUSBデバイスサーバのハイスピードモデル「ETG-DS/US-HS」と、既に販売されているスタンダードモデルの「ETG-DS/US」に対応したプリントアプリ「IODATA iPrint Free」をApp Storeで無料配布している。 同アプリは、Wi-Fiネットワーク内にあるプリントサーバを自動で認識し簡単にプリントができるようにするもの。 対応プリンタは以下の通り。 エプソンインクジェットプリンタ、HPインクジェットプリンタ、エプソンページプリンタ、HP ページプリンタ、キヤノンページプリンタ、PostScript搭載プリンタ、PCL搭載プリンタ IODATA iPrint Free IODATA iPrint Free 価格:無料 問い合わせ:03-3254-1076 【iTunesが開きます】 ※価
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