大塚家具は1月28日に開いた定例の取締役会で、前社長の大塚久美子取締役(46)が社長に復帰する人事を決定、同日付で発表した。創業者で父親の大塚勝久会長兼社長(71)は代表権のある会長に専念することとなった。久美子氏は昨年7月の取締役会で突如、社長を解任されたばかり。それからわずか半年で元のサヤに納まるという極めて不可解な展開になった。 社長解任時にも勝久会長は記者会見すら行わず、解任理由もまともに説明して来なかった。今回も「経営管理体制を強化する」という素っ気ないリリースを出しただけで、久美子社長もメディアの前には姿を現さない。株式公開企業とは思えない対応に終始しているのだ。大塚家具の内部でいったい何が起こっているのか。 営業体制は勝久会長が掌握 「(久美子氏が)表に出られるはずはありません。社長復帰といっても全権を掌握したわけではないんだから」 今回の人事では、対立してきた父娘がそろって