特別展「帰って来た橋本治展」(神奈川近代文学館)開幕レポート。文化を徹底的に考える小説家、文筆家、評論家、デザイナー、演出家、ニット作家など多様な顔を持つ橋本治(1948~2019)。その歩みを振り返る展覧会、特別展「帰って来た橋本治展」が、神奈川・横浜の神奈川近代文学館で開幕。会場の様子をレポートする。 文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)
湘南モノレール・湘南深沢駅そばのサッカー場「みんなの鳩サブレースタジアム(鳩スタ)」が、市内台3丁目へ移転することが本紙取材で分かった。現在地は今後、鎌倉市による整備事業が予定されており、スタジアムを運営する(一社)鎌倉スポーツコミッション(大船)は、新たな場所を探していた。移転先は自動車教習所跡地で、12月頃のオープンを見込む。 市内初の人工芝のサッカー場として2021年に開業した鳩スタは、市が計画する市役所本庁舎移転も含めた深沢地域整備事業用地のため、鎌倉スポーツコミッションが24年までの期限付きで運営している。使用終了を前に、同団体は昨春から移転先を模索し、候補に挙がった台の教習所跡地の地権者と交渉を進めていた。3月27日には、開発計画を表記した看板が設置された。 人工芝1面整備同等の利用想定 移転先はもともと自動車教習所だった場所。地権者の民間企業がマンションを順次建設していく予定
トラック運転手の労働環境の改善のため、今月から始まった時間外労働の規制強化の影響で、秋田県内の書店では、今後、ほとんどの本が発売日から一日遅れでの入荷となることが分かりました。 秋田県内の書店でつくる県書店商業組合などによりますと、首都圏から県内の書店への書籍や雑誌の配送は、すべて埼玉県の運送会社が担っています。 トラック運転手の時間外労働の上限や勤務間インターバルなどの規制強化に対応するため、組合の連合会と出版物の取り次ぎ会社や運送会社などとの間で協議が行われ、秋田県と岩手県の書店への文庫本や文芸書など書籍の配送は、今月1日から一日遅れで行うことが決まったということです。 運送会社によりますと、これにより、仕分けと配送の日を分けるなど労働時間に配慮した運行が可能になるということです。 秋田県内の書店では、すでにコミックや週刊誌などの雑誌類は首都圏の発売日より一日遅れで配送されていて、今月
民主主義が機能不全に陥ってしまったとき、私たちはどうすればよいのか。民主主義のみならず、それを抑制・補完する原理としての自由主義、共和主義、社会主義といった重要思想を取り上げ、それぞれの歴史的展開や要点を手際よく紹介した梅澤佑介著『民主主義を疑ってみる――自分で考えるための政治思想講義』。同書より「まえがき」を公開します。 †空前の「民主主義」ブーム? ここ数年、「民主主義」という言葉を冠した本が数多く出版されています。その内容は民主主義を擁護するものから批判するものまでヴァラエティに富んでいます。同じ立場に立つものであっても、切り口やアプローチはさまざまです。しかも著者を見ると、狭義の政治学者だけでなく、いわゆる文化人と呼ばれるような人たちも民主主義について一家言があるようです。出版業界ではいま民主主義がブームになっているように見えます。 また、民主主義ブームは本の世界にとどまりません。
2月刊、橋本治『思いつきで世界は進む』に関して、武田砂鉄さんにエッセイをご寄稿していただきました。 突然の訃報により、この本のみならず、「橋本治」とは何者だったのかについて、論じていただいております。ぜひともご覧ください。 さて、書評を書くために本書を読もう、と思ったところで訃報が入った。著作をたくさん読んできた。一度だけお会いしたこともある。ツイッターを開けば、偲ぶ声が連なる。追悼文的な内容のほうがいいのだろうか(と、「こういう時に最適な文章とは何か」を模索する自分に苛立つ)と思いながら本書をめくると、しばらくの間、この人がもういなくなってしまった、という現実をすっかり忘れて没頭する。目の前に異物を発見し、その異物がどんな形をしているのかをいくつもの角度から見つめ、どうやったらこの異物を柔らかくほぐせるか、挑発できるか、壊せるか、仲良くなれるかと、しつこく絡んでいく時評コラムに憧れを持ち
2024年4月4日、HOYAは同社グループにおいて3月30日にシステム障害が発生しており、その原因について不正アクセスに起因する可能性が高いと公表しました。HOYAは国内トップのレンズメーカーで、障害により取引先である眼鏡チェーン各社にも一部販売見合わせなどの影響が生じました。ここでは関連する情報をまとめます。 複数事業所でシステム障害 海外の事業所で不審な挙動がシステムで確認され調査した結果、HOYAグループ国内外の事業所においてシステム障害が発生していることが判明。直ちに障害発生が確認されたサーバーの隔離などの対応を実施。 外部専門家を交えた調査の結果、何者かによる同社サーバーに対する不正アクセスに起因し生じた可能性が高いと同社は判断。機密情報、個人情報などの流出の可能性について調査を進めた結果、グループ内の特定のサーバーにアクセスし、ファイルの一部が窃取されたことを確認した。窃取され
昨年12月、県立図書館の収蔵館に仮囲いがかけられました。これからいよいよ収蔵館の改修工事が本格化します。 収蔵館の改修工事は、施設・設備の老朽化や、資料の収蔵スペース不足などの課題に対応するために、今年度(令和5年度)から令和6年度にかけて行われます。工事に先駆けては収蔵館の中身を空っぽにする必要がありますので、昨年の夏に、建物内のありとあらゆるモノとヒトの引越しが敢行されました。その一端をご紹介します。 左の写真:空になった収蔵館事務室 収蔵館の改修に向けた検討や準備は、令和4年9月の本館開館の準備と並行して進められました。検討の柱は大きく2つ、「所蔵資料の引越し」と「事務室の移転」です。 昭和47年に開館した収蔵館(当時は文化資料館として開館)には、地上4階・地下3階の各フロアの書架に、約70年かけて収集された資料が所狭しと並んでいました。一口に「資料」と言っても、いわゆる「本」の形態
国立社会保障・人口問題研究所が最新の将来推計人口を発表し、大きな話題になった。50年後の2070年には総人口が約8700万人、100年後の2120年には5000万人を割るという。 ただ、多くの人が「人口減少日本で何が起こるのか」を本当の意味では理解していない。そして、どう変わればいいのか、明確な答えを持っていない。 ベストセラー『未来の年表 業界大変化』は、製造・金融・自動車・物流・医療などの各業界で起きることを可視化し、人口減少を克服するための方策を明確に示した1冊だ。 ※本記事は河合雅司『未来の年表 業界大変化』から抜粋・編集したものです。 日本から「全国紙」が消える日 対面販売ではなくとも、地域の商圏縮小の影響を直接受ける業種がある。会社名に都道府県名を冠した「ご当地企業」である。 代表的なのは地方銀行やカーディーラーのように地区割りされた各種の販売代理店だ。広い意味では地方国立大学
来館者が102万人超となった県立図書館。夏休みは勉強する児童生徒でにぎわった=昨年8月、金沢市小立野2丁目 ●コンサートや市場、にぎわい拠点に定着 県立図書館(金沢市小立野2丁目)の来館者数が2023年度、102万6046人となり、当初の目標だった年間100万人を上回った。22年7月に移転オープンしてから年度を通して開館したのは昨年度が初めてで、利用者数は全国の都道府県立図書館で最多となる可能性がある。子どもの遊び場や名建築としても人気の新図書館は今後、隣接する金沢美大との連携を検討し、県成長戦略で掲げた年間120万人の達成を目指す。 昨年度の入館者数は、旧県立図書館(同市本多町3丁目)の平均である約25万人と比べて4倍に増えた。貸出冊数も旧図書館の4・3倍となる61万2181冊だった。 新図書館は開館から1年間の来館者数が102万3300人と、23年度と同じく「100万人超え」を果たして
横浜市では、令和4年に策定した「横浜市中期計画2022~2025」中に記載された共にめざす都市像「明日をひらく都市」及び基本戦略「子育てしたいまち 次世代を共に育むまち ヨコハマ」の実現に向け施策を展開しています。 また、令和4年度実施した「子育て世帯に優しい施策の検討に向けた調査」では、子育て世帯が「住みたい・住み続けたい」と思える環境づくりは、都市活力の向上につながり、さらなるまちづくりにつながる好循環を生み出すという結果を得ることができました。 そこで、この先行研究で明らかになったニーズが「なぜ生じているか」に加えて、潜在的なニーズの解消につながる具体的な施策のヒントを抽出するため、横浜市の子育て世代が日常の暮らしの中で抱えている課題や問題意識を可視化するだけでなく、限られた資源をいかにやりくりしているかなどの、生活実態を観察する調査を実施しました。
女性のトップ就任が相次いでいる。田村智子・共産党委員長、鳥取三津子・日本航空社長、渕上玲子・日本弁護士連合会会長……。しかし、ジェンダー平等の実感はまだまだ乏しい。目を向けたいのが、夫婦同姓などの根拠とされる「伝統的家族観」だ。日本中世史を専門とする本郷和人・東京大史料編纂所教授に尋ねた。「伝統的家族観って本当なんですか」【聞き手・鈴木直】 男女の関係、大きく変化 ――相次ぐ女性トップ誕生を日本史研究者としてどう見ていますか。 ◆日本史上、特筆すべき出来事だと言ってよいと思います。だって、ほんの数十年前まで、「女性は家にいて、旦那の世話をしなさい」と言われていたんですから。 40年くらい前、私が学生だったころは、東大を卒業しても専業主婦になる人が結構いました。今は東大も、女子学生が学びやすい環境を整えようと、家賃を補助したり、女性教員を増やそうとしたりしています。 家族のあり方も含めて男性
僕は食品会社の営業部長だ。勤めているのが人員に余裕のない中小企業のため、本業の新規開発だけではなく既存クライアントとの交渉も任されている。今は、年度末ギリギリまで続いていた価格交渉を終えて落ち着いたところだ。「ウチも苦しいんだよ。値上げ?無理無理~従業員にも泣き寝入りしてもらっているんだから」と却下する一方で、春闘で組合にしれっと満額回答していた素晴らしい某大手企業のような例外を除けば、原材料等コストと人件費上昇分(見込み)を転嫁した価格で契約更改することができた。合格点をつけられる交渉だったのではないか。 僕の勤務する会社には定期昇給がない。中途で入った当初はあったが、会社上層部が今のメンバーになってから凍結されてしまった。実力主義を打ち出した彼らは、業績が向上すれば定期昇給は行うと説明してきた。コロナ時代の業績低迷に耐え、価格転嫁交渉がうまくいった今こそが定期昇給を行う千載一隅のチャン
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