「幕府」の定義が学者などによって、違うからです。 もともと「幕府」という言葉は朝廷の最高の武官であった左右近衛大将の住む公邸を意味していました。 今日でいえば、内閣総理大臣の住む公邸を「(総理)官邸」というようなものです。 さらに言えば、近衛大将その人を「幕府」と呼ぶこともありました。今日でも総理大臣のことを「官邸」と呼ぶことがあるようなものです(新聞で「(自民)党と官邸(総理)が対立している」なんて記事もありますね)。 源頼朝は1190年、朝廷より右大将に任じられ、このときから頼朝の住む屋敷、さらに頼朝自身が「幕府」と呼ばれるようになりました。 ちなみに右大将は征夷大将軍より、はるかに上の武官であり、今日の警察組織でいえば、右大将は全国の警察のトップであり、かつ閣僚である国家公安委員長、征夷大将軍は東京都の警察(警視庁)のトップである警視総監みたいなものです(警視総監は47都道府県警察の