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ブックマーク / egamiday3.seesaa.net (14)

  • (Q&A)「実家から出て来た古い時代の資料を、個人でできる範囲でどう保存したらいいですか?」: egamiday 3

    寄席の常連さんから質問を出してもらってそれに答える、という三題噺のような企画をよくやるのですが、その時にいただいた質問のひとつ、一部改変して。 「実家の納屋から、戦前戦後の古い時代の小冊子や雑誌などが出てきて、それらをきちんと保存したいのですが、個人でできる範囲でどんなふうに保存したらいいでしょうか?」 ここで言う「保存」にはいくつかの別のアプローチでの「保存活動」があると思うんです。 例えば寄席でもよく話題にした「物理的劣化を防ぐ」という意味での保存活動。これはまあ、湿気と酸性紙に気をつける的な感じ。もうひとつは「公的機関に託す」という安住地探し的な意味の保存活動、図書館とか博物館とか、役場とか学校とか、どういうところに相談すれば任せることができるだろうか、みたいなのをがんばる感じ。でも、それをやろうとするとまず、その資料の価値評価をしないといけない、歴史的背景の正確な調査をしないといけ

    MIchimura
    MIchimura 2016/08/23
    「目録・解題を作る」アー素晴らしいです!ついでに公的機関に寄贈なり委託なりするときはそれを付ければ、見ずに突っ返されたり死蔵されたりする確率が格段に下がると思います。
  • まだ白手袋で本さわってるの? : 古典籍と手袋にまつわるエトセトラなメモ: egamiday 3

    長野県短大:学園祭で「和書喫茶」 古書を気軽に楽しんで - 毎日新聞 http://mainichi.jp/select/news/20151018k0000m040026000c.html 古典籍(以下、和装、和、貴重書等いろいろ)を手袋で取り扱うという類の報道写真・映像があとをたたず、時折思い出したように、あれはダメだ、え、ダメなの、ダメだよ、的な話が軽くこんがりします。あるいはその逆(素手じゃん、素手でいいんだよ、え、いいの)も。 私は、古典籍資料の類を取り扱う際に、手袋などせずに素手で(よく洗った上で)取り扱う派です。そしてそれが正しい方法だろうと考えている派です。 まず、そもそも「手袋をしましょう」なんてこと習ったことがないし。 このネタについては8年前、ハーバードに巣くってた頃のブログにひと記事書いてました。 「反論:「手袋、いらんな」」(HVUday) http://hv

  • 『群書類従』その2・評価 : "写本"につばさはなくても "出版"につばさがあるのなら: egamiday 3

    『群書類従』噺のその2です。 (1) おいたち:『群書類従』はどういう経緯で誕生したのか ★(2) 評価:  『群書類従』って実際すげえのかどうか (3) JK:  『群書類従』がJapanKnowledgeに入ったら何が起こるのか たしかに当時としては類を見ない画期的な偉業だったかもしれないけど、我々から見て、現代的な視点で、どんだけ”つかえる”んだと。どう評価していいのかと。 実際「群書類従・・・え、どう使うの、ていうか使えるの?」的な評価はどこまで妥当なのか、と。 まず、そもそも何が収録されてるのかというところからですが。 『群書類従』は、正編で約1300著作、続編で約2100著作が含まれてます、あわせて3400。 一応「古代から近世初期まで」をカバーとなってますけど、平安時代が30%&鎌倉室町で65%といいますから、実際はほぼ「平安・中世」という理解でいいんだと思います、そのころの

  • 『群書類従』その1・おいたち : オープンなアーカイブが珍しかった時代の冒険物語: egamiday 3

    『群書類従』がweb版になって、JapanKnowledgeに搭載されて、全文検索できるようになったそうです。 http://japanknowledge.com/contents/gunshoruiju/index.html これって結構なニュースだと思うんですけど、で、それをきっかけにして「web版群書類従セミナー」なるものをやるから、なんかしゃべってくれ、って依頼されたんです。 でもなあ、『群書類従』ってふだん言うほど使うわけでもないし、専門分野でもないからあんま詳しいこと知らんしなあ、とかうねうね思いながら、そもそも『群書類従』ってなんだっけ?ていうのをひととおり勉強してみたんです。 そしたら、とんでもない! 何このスーパー&ハイパーミラクルアンビリーバブルなメガプロジェクトは! ていうような興奮の中でひと夏が過ぎてっちゃった感じになったので、じゃあ何がどうすげえのかっていうのを、

    『群書類従』その1・おいたち : オープンなアーカイブが珍しかった時代の冒険物語: egamiday 3
  • うちとこの「NDL図書館送信サービス」レポ (2)-導入した結果編: egamiday 3

    ・うちとこの「NDL図書館送信サービス」レポ (1)-導入するまで編 http://egamiday3.seesaa.net/article/388711019.html NDL図書館送信サービスを導入した、うちとこなりのレポの、続きです。 導入して2週間から1カ月程度時点での感触として、どうなのか。 ●利用は、まあまあ多い。 うちとこでの利用は、まあそこそこかな、という具合です。人社系が主で年代の古いの利用が多い、ていうか、”特例措置”の利用が多かったから送信サービスが多いのも当然というか。 導入してから最初の2週間くらいまでは、おおむね毎日1人の利用がコンスタントにあったという感じです。なんだよたった1人か、と思われるかもしれませんが、うちとこはそもそも利用者が限られたコミュニティの中での図書館ですから、入館者自体が少ない中での”毎日”1人はまあまあ”多い”感触でした。1日の入館者が

  • うちとこの「NDL図書館送信サービス」導入レポ (1)導入するまで編: egamiday 3

    2014年1月21日、国立国会図書館さんによる、国立国会図書館デジタルコレクションの、図書館向けデジタル化資料送信サービス、が開始されました。 そこで、このサービスを導入した一図書館である”うちとこ”ことNBKでの、サービス導入までの経緯を記録としてまとめておくというあれです。 この記事では、このサービスを「NDL図書館送信サービス」くらいに短縮して呼びます。 あと、もう概要はおおむね下記のとおりということで、説明もすっとばします。業界の人かまたはそうでなくてもだいたいのことはわかってる人向けの記録、っていう。 ・図書館向けデジタル化資料送信サービスを開始しました|国立国会図書館 http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/1204154_1828.html図書館向けデジタル化資料送信サービス|国立国会図書館 http://www.ndl.go.jp/jp/

    MIchimura
    MIchimura 2014/02/16
    "12月にちゃちゃっとどころのあれじゃなかった" ほんとこれw
  • 図書館はなぜ"支援"をするのか : いわゆる「若手研究者問題」に寄せて: egamiday 3

    前回(我々は「若手研究者問題」を観測できているか http://egamiday3.seesaa.net/article/362795408.html)の続きで。 前回の要旨をざっくり言うと。 ・大学の籍を離れる若手研究者が、図書館の資料・サービスにアクセスできない。 ・そういうキャリアパスは以前に比べて通例化・固定化していく。 ・それを含め、全体的にユーザ・研究環境・社会全体の変化移ろいを、大学・図書館は観測できてないのでは。 ・若手研究者に限らず学内外のユーザについて、それぞれのニーズとその変化移ろいを理解して、図書館資料・サービスへのアクセスを支援していくべき。 で、じゃあ籍のない人をそこまで"支援"するのは何故か、ていうか、"支援""支援"言うとるけど、支援ってのは何かね、と。 ちょっと前にとあるところでとある人たちと、そういうディスカッションになったことがあったです。大学やその図

  • そこに図書館は出てこない: egamiday 3

    あれは何年か前のことでしたかね。 友人の家で何人か集まって、鍋してたですよ。それでレンタルのDVDの映画をみんなで見てて。 ネタバレになっちゃうんでタイトル出しませんけど、医療系の社会派ミステリーですね、現代日の、とある総合病院が舞台で。 後半の大詰めのところで、病院の近くにあるショッピングセンターで大きな爆発事故が起こって、多数の、その病院のキャパをゆうに超える規模の負傷者が、一気にその病院に運び込まれてくる、ていうめちゃめちゃ緊迫した展開になる。救急車が何台も何台も到着する、見る見るうちに床や敷地内が患者であふれだす。そんななかを病院中の医者が、看護師が、スタッフが必死になって、喚き、かけずり回るようにして、治療や手術やにあたっていく。 それを見ながら友人のひとりが言うわけです。医者は偉いなあ、すごいなあ、って。こうやって人命に直接関わって助けていく仕事は、当にたいへんだし、そして

  • 業界コント「もしも図書館がスターバックスみたいだったら」: egamiday 3

    ※他意はありません。実在するなんやかんやとは無関係のフィクションです。 「いらっしゃいませ、こんにちわー」 「・・・・・・あれ?」 「よろしかったら、こちらに見やすいメニューございますので」 「あの、ここって、図書館ですよね?」 「はい、須束市立玖珠図書館でございます」 「スターバックスみたいだけど」 「いえ、図書館です」 「なんか内装おしゃれだし、ソファも。あなただってポロシャツに緑のエプロン着てるし」 「エプロンは図書館に欠かせませんので」 「”マクドナルドみたいな図書館”は以前住んでた町にあったけど( http://egamiday3.seesaa.net/article/111499129.html , http://egamiday3.seesaa.net/article/158803183.html )、スタバもあるのかあ」 「当館では、図書館をお客さまのサード・プレイスとして

  • 図書館がサンタクロース または、図書館は著作者にとって”脅威”かについて。: egamiday 3

    せっかくのクリスマス・イブなので、今年自分がもらったクリスマス・プレゼントの話をひとつしますね。 ちょっと前にこんなお話がありまして、 ●文部科学省、2011年度社会教育調査の中間報告を公表 | Current Awareness Portal  http://current.ndl.go.jp/en/node/22221 ●図書館の貸出数最多の5.4冊 10年度1人平均 :日経済新聞   http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG31030_R31C12A0CR8000/ そのことがNHKの「NEWS WEB 24」でも取り上げられてたらしくて、その様子がこちら(2012.10.31)らしいんですが、 ●司書の目と耳 - NEWS WEB 24 を見ました   http://www2.aasa.ac.jp/org/lib/j/issues_j/meto

  • (メモ)京大講演会10/19「iPadが図書館を変える?」云々の記録: egamiday 3

    2010.10.19、京大図書館で行なわれた講演会、「iPad図書館を変える? ~これからの出版,教育,大学図書館~」をきいてきましたというのの、ごくごく個人的なメモです。自分の印象に残ったこととかだけを自分の解釈で勝手にメモしたものなので、そのあたりご了解ください。 京都大学図書館機構平成22年度第1回講演会 「iPad図書館を変える? ~これからの出版,教育,大学図書館~」 日時 2010年10月19日(火) 13:10~17:00 (受付開始 12:45) 場所 京都大学附属図書館3階 ライブラリーホール (地図) 講演1:「変貌する電子出版:1985年~2010年を総括する」 湯浅 俊彦 氏 (夙川学院短期大学 准教授) 講演2:「新時代のモバイル端末による大学教育支援について」 中村 聡史 氏 (京都大学情報学研究科 准教授 / 京都大学情報学研究科付属情報教育推進センター

  • はてなブックマークを、司書の講義でとりあげたときのこと。: egamiday 3

    昨年度から半期くらい、とある寄席の高座に上がるということをやらしてもらっていて、その高座で、インターネット上の情報というもののありかたを説明する講義(講義じゃんw)という回があって、その講義の中ではてなブックマークをとりあげる、ということをやってみたときの体験談。 学校の司書の先生になるための資格をとろうとする人たちのための講義ではあるものの、学生さんたちの話を聞いていると、司書課程のほうをとってるわけではないし、そもそもほかの教科科目での教員免許をとってる人たちなもので、図書館情報学というもの自体にそんなにがっつり触れてないという感触であったので、それはじゃあもう、枝葉末節な実践的スキルを身につけさせるというよりもむしろ、図書館とかインターネットとか情報とかいうもののありかたの全般的な考え方から説明してあげないとよろしくないな、と思い、早速のその回は、比較的興味を持ってもらいやすいであろ

  • 業界コント「もしもマクドナルドみたいな図書館が、本のない電子書籍図書館だったら」: egamiday 3

    ※他意はありません。 ※あと、このコントをごらんになった方は、こんなコントもごらんになってます。 「もしも図書館マクドナルドみたいだったら」 http://egamiday3.seesaa.net/article/111499129.html ピンポーン。 「いらっしゃいませ、幕土市立鳴門図書館へようこそー」 「やあ、どうも」 「あ、いつもありがとうございます」 「慣れてきましたよ、マクドナルドみたいな図書館。最初ここに来たときはかなり驚きましたけどね」 「おそれいります。日は館内でご閲覧ですか?」 「いや、テイクアウトで。最近流行ってる、えーと、女子高生が野球部をマネジメントするっていう・・・」 「はい、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』、ですね」 「それそれ、さすが次世代OPACだね。それを借りていきたいんですよ」 「お客さま、実は当館、この

  • 京大講演会「次世代OPACを考える : 目録情報の視点から」についてのメモ: egamiday 3

    京都大学図書館機構平成21年度第2回講演会 「次世代OPACを考える : 目録情報の視点から」 http://www3.kulib.kyoto-u.ac.jp/kenshu/archive/091127kouenkai/index.html 2009.11.27 ●渡邊隆弘(帝塚山学院大学)「次世代OPACとこれからの目録情報」 ・日の次世代OPACの議論は、「検索機能・システム・サービス」の面に偏りすぎではないか。「目録情報」のあり方についての意識が(特に日では)薄いのではないか。 ・これまで典拠コントロールはどのように利用者に使われてきたか キーワード入力(正しい入力をユーザに強要する)/インデクスのブラウジング/リンク →ファセット型ブラウジング ・限界がある。書誌・標目上にわざわざ書かない情報。シソーラス的な階層構造が活用されない。 ・NCの件名情報は、MARCみたく、どれが地

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