2024年米大統領選の共和党予備選に向け、南部フロリダ州のデサンティス知事が立候補を表明した。保守的な政策で州内の支持を集める若手政治家だ。 再起を図るトランプ前大統領や女性のヘイリー元国連大使らがすでに立候補し、ペンス前副大統領も続くとみられている。混戦になるのは必至だろう。 世論調査ではトランプ氏が5割超の支持を集めている。引き離されてはいるが、それに続くデサンティス氏は、最大のライバルと目されている。問われるのは「トランプ政治」の継続か、転換かだ。 デサンティス氏の主張はトランプ氏に近い。「偉大な米国の復活」というスローガンはトランプ氏の「米国を再び偉大に」に似る。移民問題もトランプ氏と同じ「国境の壁」の建設を訴える。 苦戦しているのは、差別化を図ろうとして人工妊娠中絶などで過度に保守的な政策を打ち出し、「反トランプ」の党内穏健派の支持を逃しているからだろう。 リベラル派との過激な「