遠藤が、三役に昇進した。 騒動が続く大相撲で、久々にポジティブな大ニュースだったのではないだろうか。 三役昇進で追手風部屋伝統の「清水川」を襲名するのでは、と話題になったこともあったが、このまま遠藤で行くのだという。 遠藤の改名の話が出ていたのは2014年前後のことだ。 14勝1敗で十両を抜けて前頭上位に定着した頃、本名の遠藤から別の四股名をということで様々な名前が候補に挙がっていた。しかし上位総当たりの地位で勝ち越しにあと一歩届かない場所が続き、一進一退を繰り返す中、2015年大阪場所での怪我が原因で低迷することになった。 ちなみに「遠藤」という名前が定着したことも、改名を見送った一因なのだという。 良いドラマも悪いドラマも共有するいわば遠回りによって、「遠藤」という名前は遠藤という力士を彩る個性に昇華することになったわけだ。 復活した遠藤は、幸運なケースだ。 ただ、現在の大相撲をながめ