秋深く、お祭り男の去ったあと。束の間の寂寞は次章へのプロローグか。 ソフトバンクホークスの圧倒的な強さでの日本一に、もののあはれを感じつつ、呆けてしまっているこの秋。 こてんぱんにやられたセ・リーグの、そのまた最下位に沈んだ横浜DeNAベイスターズは、チームの看板を支え続けた中畑キヨシが去り、新監督にA・ラミレスが就任。ひとつの時代が終わり、新たな時代の幕開けとなった。 しかし、前半戦首位からの最下位着地というこれまた新しい裏切りの手口に、改めて「最後の最後まで調子に乗ってはいけない」という誓いを強くするシーズンであったが、このオフはドラフトで今永、熊原と即戦力即ローテ入りも見込める投手2人を獲得し、さらにはあのハマスタを友好的TOBで買収するという新聞報道が出た。毎年オフになれば「おぉ、あの野口がFAで!」なんて、それなりにバラ色の未来は輝いていたのではあるが……最近の希望はまったくの異