サウジアラビアの高名なイスラム法学者が13日までに、雪だるまを「反イスラム」として禁じるファトワ(宗教見解)を出した。偶像禁止を厳格に解釈した判断だが、インターネット上で「そこまで生活に介入しなくても」と批判的な声も出ている。ロイター通信などが伝えた。 寒波で同国北部に雪が降り「子供に雪だるまをつくってやってもいいか」と宗教サイトに質問が寄せられたのがきっかけ。法学者は「像をつくるのは遊びであっても許されない」と否定し「木、船、フルーツ、建物など魂を持たないもの」だけが認められると回答した。 ファトワを出したのはムハンマド・ムナジド師。2008年にディズニーの人気キャラクター、ミッキーマウスについて「悪魔の使い」であり殺されるべきだとの見解を示し、批判を招いた。(共同)