2020年の一般参賀で人びとにお言葉を述べる天皇陛下この記事の写真をすべて見る 東京五輪・パラリンピック開催による新型コロナウイルス感染拡大を天皇陛下が懸念されていると、宮内庁の西村泰彦長官が「拝察」していると発言したことに対し、菅義偉首相をはじめとする政府首脳は、「長官の見解」と突っぱねた。宮内庁は、内閣府の外局組織。にもかかわらず勃発した攻防戦。背景に何があったのか。 【写真】あわや尻餅をつきそうになった雅子さまを陛下がアシストしたショットはこちら 「官邸への根回しなしにやったという意味では、まさに西村の乱だ」 首相や官房長官、五輪担当相らが火消しに走った様を、政府関係者はこう形容した。東京五輪開催の是非について、コロナ禍で国論が二分するなかで政府は強引にかじをとってきた。 そうした最中に宮内庁長官が投げた「拝察」発言は、官邸に激震を走らせた。 「爆弾」を投げた西村泰彦氏は、2019年