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bookに関するTZKのブックマーク (418)

  • 面白かった本2023 - phaの日記

    今年もなんとか年末までたどり着きましたね。毎年書いている今年面白かったを紹介する記事です。 今年は屋(蟹ブックス)で働き始めたということもあって、今までよりも幅広いを手に取った一年だったように思います。あと、去年はなぜか短歌くらいしか読めなくなっていたけど、今年はエッセイとかをまた楽しく読めるようになってきました。うれしい。エッセイを書く気力もわりと戻ってきたので、2024年はまたエッセイを出したいなと思っています。まあ、できる範囲でやっていきたいですね。無理せず、死なないように。 マンガ 鶴崎いづみ『私のアルバイト放浪記』(観察と編集) 大山海『令和元年のえずくろしい』(リイド社) 大白小蟹『うみべのストーブ』(リイド社) 坂上暁仁『神田ごくら町職人ばなし』(リイド社) 岩波れんじ『コーポ・ア・コーポ』(ジーオーティー) 新井英樹『SPUNK - スパンク!』(KADOKAWA

    面白かった本2023 - phaの日記
    TZK
    TZK 2023/12/28
  • 面白かった本2022 - phaの日記

    毎年年末に書いている、今年面白かったを紹介する恒例の記事です。 去年の11月に『人生の土台となる読書』というブックガイドのを出したんですが、去年はそのを書くために大量のを読みまくってたせいで、書き終わったあと、しばらく反動で「を全然読みたくない……」という状態に陥っていました。 その時期が11月くらいまで続いていたので、ちょっと今回は少なめです。漫画はあいかわらず読んでいたので漫画を多めにしました。あと文章が読めない時期も短歌は読めたので、歌集もいくつか。そんな感じでお送りします。 漫画 縞野やえ『服を着るならこんなふうに』 カレー沢薫『ひとりでしにたい』 あちゅむち『エロティック×アナボリック』 入江喜和『ゆりあ先生の赤い糸』 安島薮太『クマ撃ちの女』 うすくらふみ『絶滅動物物語』 高橋ツトム『JUMBO MAX』 香山哲『プロジェクト発酵記』 エッセイ、ノンフィクションなど

    面白かった本2022 - phaの日記
  • 元クラフトワークのカール・バルトス 回顧録発売 - amass

    Karl Bartos / The Sound of the Machine: My Life In Kraftwerk And Beyond 元クラフトワーク(Kraftwerk)のカール・バルトス(Karl Bartos)は、回顧録『The Sound of the Machine: My Life In Kraftwerk And Beyond』を海外で7月21日発売。出版元はOmnibus Press。 カール・バルトスは、デュッセルドルフのロバート・シューマン音楽院でパーカッションとピアノを学んでいた1975年にクラフトワークに加わり、バンドの最初のアメリカ・ツアーに参加。 『Radio-Activity』『Trans-Europe Express』を経て、『The Man-Machine』で初めて作曲者としてクレジットされました。その後、『Computer World』『Ele

    元クラフトワークのカール・バルトス 回顧録発売 - amass
    TZK
    TZK 2022/08/09
  • 音楽で生きる、東京で生きる。『調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝』 - HONZ

    近田春夫を知っている人は、すでに読んだにちがいない。知らない人は、いますぐ読んでほしい。音楽で生きる、東京で生きる、その2つを味わえる。日のロック、パンク、ヒップホップ、さらにはJ-POPやCM音楽まで網羅した音楽史であり、東京でクールに生きてきた大人の足跡を体感できるだろう。 タイトル「調子悪くてあたりまえ」は、ビブラストーンの名曲からとられている。ご存知ない方は、動画サイトで確かめよう。そのあとで、曲名の意味、そして、ビブラストーンというバンドについて、ぜひ書を開いてもらいたい。 著者は、1951年2月25日、世田谷に生まれる。NHKに勤めたあとTBSに移る父親と、音楽教師の母親を持つ。IQ、知能指数169をたたきだした天才児だったので、慶應幼稚舎に入る。 「僕は春夫君とやっていく自信がないんです・・・」と担任教師が嘆くほどの多動症で、人を笑わせるのが好きだった。にぎやかな場所にい

    音楽で生きる、東京で生きる。『調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝』 - HONZ
  • アナモルフォーズ/ユルジス・バルトルシャイティス: DESIGN IT! w/LOVE

    1637年、ルネ・デカルトは公刊した『方法序説』で自身の機械論的世界観の一部をおそるおそる明らかにしている。その著作では「思考をもたず、言葉をもたない動物は機械にすぎない」という動物機械説を含む、デカルトの機械論的な世界観が展開されている。 デカルトは、有機体の肉体を自動機械としてみることで、こう説明している。 動物一個体の肉体中にあまた蝟集(いしゅう)し輻輳(ふくそう)するところの骨、筋肉、神経、動脈、静脈その他悉皆の部分に比べるとほんの僅かと言わるべき数の部分品を用いて、人間の匠みがいかに多種多様なオートマータ即ち自動機械をつくり上げることができるものかを弁(わきま)え知り、この肉体をしも一個の機械とみなしているような人々の目には、このことは全然奇異には映るまい。 このデカルトの機械論的発想は、人間の身体にも及ぶ。ただし、人間は世界を機械的に感知する。ただ、それは世界をそのまま見るので

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    TZK 2017/02/10
  • 宇宙植民の可能性を問う──『宇宙倫理学入門──人工知能はスペース・コロニーの夢を見るか?』 - 基本読書

    宇宙倫理学入門 作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2016/12/26メディア: 単行この商品を含むブログ (6件) を見る近年イーロン・マスク率いるスペースX社を筆頭に、民間企業による宇宙開発が加速している。書は「宇宙倫理学」と書名に入っているように、そうして人間が宇宙に出ていく際に不可避的に発生する倫理/哲学的な問いかけについての一冊だ。 ショートレンジとロングレンジの問いかけ そうした説明だけをきいてなるほど! 宇宙での倫理を問うのねわかるわかる! とはなかなかならないだろうから、具体的にその「宇宙倫理学」の中で、どんな問いかけ/議論が存在するのかをざっと紹介してみよう。まず身近な問題でいえば、宇宙における軍備管理、人工衛星から得られる情報の取扱、スペースデブリの処理をめぐる問題、宇宙飛行士その他宇宙滞在者の健康管理についてなどなどがあげられる。 現在

    宇宙植民の可能性を問う──『宇宙倫理学入門──人工知能はスペース・コロニーの夢を見るか?』 - 基本読書
  • bookunion|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

    2024.05.24 音楽書籍 中古""セール -日のロック・ポップス編- ≪オンラインショップ限定≫中古「」セール -日のロック・ポップス編-2024/5/29(水)18:00スタート 2024.05.24 音楽書籍 「音楽大賞2024フェア」ディスクユニオンで開催 音楽大賞2024フェア第2回を迎える音楽大賞の発表を前に、ディスクユニオン店舗にてフェアを開催中!最終選考にノミネートされたを取り揃えております。ぜひお立ち寄りください。音楽大賞 公式ホームページ... 2024.05.10 音楽書籍 ≪オンラインショップ限定≫ 中古音楽セール開催! オンラインショップ限定中古音楽セール2024年5月15日(水)18:00スタートオンラインショップに中古の音楽が大集結!ディスクガイド、バンドスコア/楽譜、アーティスト評伝/自伝、写真集、雑誌別冊/増...

    TZK
    TZK 2017/02/08
  • 『誰が音楽をタダにした? 』(早川書房)を読んで、私が端っこから見ていたあの「革命」の時代を回想する。

    それは、カネの流れを変えるはずだった。一方的に価格を設定し、暴利をむさぼり、著作者たちを囲い込み、契約で縛り、他人の著作物を我が物として扱い、それをネタにカネを儲け、重役たちに高給を出している大手企業に入っていくカネの流れを変えるはずだった。少なくとも、語られていた「革命」はそういうことだった。しかし実際には、カネの流れを止めてしまった。行き先が大手であれインディであれ、録音された音楽にカネを出す人は激減してしまったのだ――読後、そのことを改めて思った。 The Pirate Bayが挑発的な態度で注目を集め、Kim Dotcomがその巨体に匹敵するような富を蓄えているとわかったあのとき、何が起きていたのか。 スティーヴン・ウィットの『誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち』(関美和訳)は、膨大な文書を調べ、何十人もの人に話を聞き、5年近くの歳月(「あとがき」による)をかけてま

    『誰が音楽をタダにした? 』(早川書房)を読んで、私が端っこから見ていたあの「革命」の時代を回想する。
    TZK
    TZK 2016/11/25
  • 戸川純が全曲解説集を刊行、今だから言える歌詞の秘密を明かす

    戸川純が全曲解説集を刊行、今だから言える歌詞の秘密を明かす 2016年11月22日 20:54 1366 31 音楽ナタリー編集部 × 1366 この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。 519 628 219 シェア

    戸川純が全曲解説集を刊行、今だから言える歌詞の秘密を明かす
  • 結局は「人の縁」か……鈴木大介『脳が壊れた』を読む - 関内関外日記

    脳が壊れた (新潮新書) 作者: 鈴木大介 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/06/16 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る いわゆる下流、貧困、アウトローなどをテーマにした著作の多い著者が、脳梗塞になった。脳梗塞になって、高次脳機能障害になった。発症からリハビリ、そして、自らの体験をもとに、ある類推をする。 不自由なのに、やりたくてもやれないのに、分かってもらえない。それを言葉にすることもできないとき、まず当事者の中に湧き出す感情は苛立ちだ。それで周囲の人に八つ当たりでもしてしまえば、次はそんな自分に対する自己嫌悪が後味悪く残る。 一方で、これまで僕が取材してきた中で、ここで冷静になってなんとか自分がなぜやれないのかを説明できていた者は、ほぼ皆無だったように思う。 すなわち、脳梗塞を経て、いろいろの見えにくい障害を負ってみて、はじめてそれが自らの取材対

    結局は「人の縁」か……鈴木大介『脳が壊れた』を読む - 関内関外日記
  • 全方位にケンカを売るロマン優光さんの新刊『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』が発売前から物議を醸す

    コアマガジンWeb(一般向け商品) @coremaga 【コア新書】タイトル決定『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』ロマン優光・著 11/2発売 弊社サイトは発売日前後更新のため、概要が表示されているAmazonへリンク。全国書店でもご予約ください amazon.co.jp/dp/4864369836/… 2016-10-19 15:55:26 リンク www.amazon.co.jp 間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに (コア新書) : ロマン 優光 : : Amazon.co.jp アマゾン公式サイトで間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに (コア新書)を購入すると、Amazon.co.jpが発送する商品は、配送料無料でお届け。Amazonポイント還元も多数。をお探しなら豊富な品ぞろえのAmazo

    全方位にケンカを売るロマン優光さんの新刊『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』が発売前から物議を醸す
  • 情報に疲れた僕らの過ち 「炎上」や「やりがい搾取」の要因とは | CINRA

    ネットには、感情に訴えかける言説があふれている。その理由は明らかだ。そのほうがわかりやすく、共感されやすいからである。SNSの普及がその傾向に拍車をかけた。多くの人は感情を共有することを軸に周囲とつながり、話題を消費している。 その一方で、ネットでは絶えず「炎上」が繰り返される。一つの発言や行動をきっかけに、多数の人が集まり批判や攻撃が行われる。さまざまな騒動が巻き起こり、しばらく経つと過去に追いやられていく。そういう光景が日常になって久しい。この状況は何を象徴しているのか? 果たして我々は、知らず知らずのうちに何に動かされているのか? 政治社会学者の堀内進之介は、ここ最近、労働、消費、政治など日常生活のさまざまな場面において、理性よりも感情に訴える主張が注目を集めるようになったと言う。人々はそれぞれが自分の意見だと信じる感情に沿って動き、実際には搾取されることすら起こっていると指摘する。

    情報に疲れた僕らの過ち 「炎上」や「やりがい搾取」の要因とは | CINRA
  • 『非モテの品格 男にとって弱さとは何か』ルサンチマンを超えた先にあるもの - HONZ

    タイトルを見て思わず手に取った。面白そうだと思ったのではない。憤慨したのだ。 はっきり言って私はモテない。メディアに出れば、ネットの掲示板には「ブス」という心無い言葉が流れる。だから、モテないことには一家言もっている。 だが、このタイトルには全く同調できなかった。 男はたとえ生まれ持った容姿に恵まれなくとも、筋肉をつけ、身なりに気を使い、学歴や財力、権力、そして小粋なトークでもできれば、間違いなくモテるようになれるだろう。これら全ては後天的な努力で手にすることができるものばかりだ。努力が足りないだけなのに「弱さ」とは一体何事かと憤りながらページをめくった私は、後頭部を殴られるような衝撃を受けた。 「ふと、自殺した友人や知人たちの顔を、今でも思い出すことがある。」という書き出しから始まる冒頭には、社会の期待するマッチョな男性像に絡め取られ、声を上げることもできないまま死を選んでしまう男性たち

    『非モテの品格 男にとって弱さとは何か』ルサンチマンを超えた先にあるもの - HONZ
    TZK
    TZK 2016/11/11
  • 墓田桂『難民問題』(中公新書) 7点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    10月14 墓田桂『難民問題』(中公新書) 7点 カテゴリ:政治・経済7点 副題は「イスラム圏の動揺、EUの苦悩、日の課題」。長年、難民について研究し、法務省の難民審査参与員なども務めた著者が、20世紀以降の難民問題を概観しつつ、近年のイスラム圏の動揺によってヨーロッパに押し寄せる難民とそれがもたらす問題について語った。 著者の履歴から想像されるのと違い、このは難民受け入れにかなり慎重な立場から書かれています。著者が指摘する問題にはうなずける部分も多いのですが、個人的にはやや筆が滑っているのではないかと思われる部分もあります。 目次は以下の通り。 第1章 難民とは何か 第2章 揺れ動くイスラム圏 第3章 苦悩するEU 第4章 慎重な日 第5章 漂流する世界 終章 解決の限界 第1章では難民問題の歴史と現状が概観されています。 太古の昔から生まれた地を追われた人々は存在しましたが、今

    墓田桂『難民問題』(中公新書) 7点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期
    TZK
    TZK 2016/11/03
  • 『貧困とセックス』を読んだ - Diary over Finite Fields

    貧困とセックス』なるタイトルのを読んだ。このは中村淳彦氏と鈴木大介氏の対談を文章化したものである。もともと東洋経済ONLINEで一部が公開されていたので内容は一部知っていた。それを思い出して、この前屋で編を見つけて購入した次第だ。とりあえずを買う前にリンク先を読んでみると良いと思う。 さて、僕は書くことを仕事にもしていないし、書くことは趣味でしかない。だが、僕は情報をインプットすると、インプットしたぶんだけ吐き出したくなる。情報を詰め込むというのは僕にとっては大量に酒を飲むようなもので、飲みすぎたら吐くように何かを書いたり、手を動かしたりしないと頭が休まらない。映画小説を読んだときに感想を書くのはそうした条件反射の現れだろう。 せっかくならばインプットした情報にある程度関係することを書きたいと僕は思っているし、なるべく実践するようにしている。しかし、このを読む限り、僕が何を

    『貧困とセックス』を読んだ - Diary over Finite Fields
    TZK
    TZK 2016/10/17
  • 二つのブックフェアから見えた「本の未来」

    先月は東京で二つの「国際ブックフェア」が開催された。両者を見比べて感じたことから今月は始めてみたい。 一つ目の国際ブックフェアは、9月16日〜19日に東京・北青山にある京都造形芸術大学・東北芸術工科大学の外苑キャンパスで開催された、「THE TOKYO ART BOOK FAIR」である。今年で8回目となるこのイベントには国内外から多くのアーティストや出版者(社)が参加し、キャンパス内に設けられた会場は大盛況だった。 いくつか商業出版社の出展も見受けられたが、このブックフェアは基的にインディペンデントなパブリッシャーやクリエイターが集まる祭典であり、大がかりな「文化祭」といった趣きがある。そしてなにより、国際色にあふれている。 今年の参加者の国別一覧のページをみると、日以外にオーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、チェコ、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、メキシ

    二つのブックフェアから見えた「本の未来」
  • 『奴隷のしつけ方』のレビュー~現代にも、奴隷の人と、そうじゃない人がいる~ - 本で死ぬ ver2.0

    たいていの苦悩が、一晩寝ると収まる徒花です。ちなみに、今回も長い。 もくじ 古代ローマ人と現代人が協力! 「リーダー論」のにしようとした痕跡 結局サラリーマンは現代の奴隷なんじゃないか問題 自ら進んで奴隷になる人々 「奴隷」と「非奴隷」を分つもの 奴隷は高い! 奴隷は資産 ディオゲネスも奴隷を所持していた! 国が管理する奴隷もいた 奴隷は解放されても、すぐ自由になるわけではない。 キリスト教も奴隷を認めていた ユーモアを笑えるための大前提とは おわりに 今回紹介するのはこちら。 奴隷のしつけ方 作者: マルクスシドニウスファルクス,ジェリートナー,橘明美 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2015/05/28 メディア: 単行 この商品を含むブログ (12件) を見る 古代ローマ人と現代人が協力! 著者に「マルクス・シドニウス・ファルクス」という名前があるが、彼は奴隷たちを使うの

    『奴隷のしつけ方』のレビュー~現代にも、奴隷の人と、そうじゃない人がいる~ - 本で死ぬ ver2.0
  • さやわか『文学の読み方』 - logical cypher scape2

    さやわか流メディア論的近代日文学史の。 『小説神髄』『あひゞき』から始まって『Re:ゼロから始める異世界生活』まで 日近代文学は、 「文学とは、人の心を描くものである」 「文学とは、現実をありのまま描くものである」 というのが錯覚であること、そしてまたこの2つが矛盾していることに気付かぬままに、突き進んでいった結果、村上春樹が芥川賞を取ることができなかったのだ、という感じ。 序 章 そもそも何が文学なのか? 第一章 1979年の村上春樹 第二章 文学は人の心を描けない 第三章 メディアが作家と文学を作る 第四章 文学のジャンル化 第五章 純文学など存在しない 第六章 文学史が作られていく 第七章 錯覚は露見する 第八章 文学とは錯覚にすぎない 終 章 ある錯覚の未来について あとがき 文学の読み方 (星海社新書) 作者: さやわか出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/09/2

    さやわか『文学の読み方』 - logical cypher scape2
    TZK
    TZK 2016/10/06
  • [書評] 脳が壊れた(鈴木大介): 極東ブログ

    通常の生活もままならない最貧困の状況に陥った若い女性が、主にセックスワークで日銭を稼ぐようすを描くことで関心を呼んだルポルタージュ『最貧困女子』(参照)の若手のジャーナリスト鈴木大介氏が、41歳のときに脳梗塞で倒れた。書『脳が壊れた』(参照)は、その渦中、その後、そしてリハビリを経て、高次脳機能障害に陥った状態を描いている。昨年の『新潮45』の10月号・11月号に掲載された『41歳、脳梗塞になりました』を加筆してまとめたものだ。よく描けているので、文章からは高次脳機能障害の様子は見られない。 若い人でも脳梗塞になることもある。その結果、死に至ったり、各種の大きな障害が残ったり、また外見から見えづらい高次脳機能障害を残すことがある。私も自著にも記したが、こうした問題に関心があり、この種類のやよく読むようにしている。 鈴木氏の脳梗塞は右脳に発生したらしい。人間の脳は機能的に左右分担をしてお

    [書評] 脳が壊れた(鈴木大介): 極東ブログ
  • 「こんな小説は書けない」と村上龍を打ちのめした傑作短編集(村上 龍) @gendai_biz

    文/村上龍 このエッセイのために、久しぶりに各短編を読んでみた。だが、今読み返すと、何かが違う気がした。何なのか、最初わからなかった。南紀州の無頼の男と流れ者の女の性行為が執拗に描かれる、という風に評されている。 だが「南紀州」ではなく「近畿・紀伊半島南部地方」と記すと印象が違ってくる。「無頼の男」だと、どことなくかっこいいが、「低学歴の肉体労働者」「貧困層」などと表現すると、インパクトがなくなる。 「流れ者の女」だと、訳ありの艶っぽい女が目に浮かぶが、「無職・住所不定でセックス依存症の女」と記すと、精神が不安定で貧相な女を想起してしまう。さらに「性行為」ではなく、今風に「エッチ」だと、『水の女』の衝撃は完全に違うものに変質する。 違和感の正体は、中上健次が描き出した世界はもう存在しないということだった。ただし、だから作品として価値が薄れるということではもちろんないし、また、消滅した世界だ

    「こんな小説は書けない」と村上龍を打ちのめした傑作短編集(村上 龍) @gendai_biz