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ブックマーク / blog.tokumaru.org (34)

  • 2023年4月においてクリックジャッキング未対策のサイトはどの条件で被害を受けるか

    サマリ CookieやlocalStorage等でセッション管理しているウェブサイトがクリックジャッキング対策していない場合、どの条件で被害を受けるかを説明する。SameSite属性のないCookieでセッション管理しているウェブサイトは、主要ブラウザのデフォルト設定ではクリックジャッキングの影響を受けない。一方、loaclStorageにトークン類を格納するウェブサイトでは、Google Chrome等のブラウザでクリックジャッキングの影響がある。また、ブラウザの設定を変更した場合の影響についても説明する。 クリックジャッキングとは クリックジャッキングとは、一言で説明すると「ウェブサイト利用者に意図しないクリック(タップ)をさせる」攻撃です。ウェブサイト上で意図しないクリックを勝手にさせられると、重大な結果になる場合があります。例えば、このURLを閲覧すると、以下のようにTwitter

    2023年4月においてクリックジャッキング未対策のサイトはどの条件で被害を受けるか
  • メタップスペイメント不正アクセス事件の第三者報告書から攻撃の模様を読み解く

    株式会社メタップスペイメントの運営する決済代行システムから約288万件のクレジットカード情報が漏洩した不正アクセス事件について、第三者委員会の報告書および経済産業省の行政処分(改善命令)があいついで公開されました。 第三者委員会調査報告書(公表版) クレジットカード番号等取扱業者に対する行政処分を行いました (METI/経済産業省) 稿では、主に第三者委員会の調査報告書(以下「報告書」と表記)をベースとして、この事件の攻撃の様子を説明します。 システムの概要報告書にはシステム構成図やネットワーク構成図は記載されていないため、報告書の内容から推測によりシステムの構成を以下のように仮定しました。 図中のサーバー名は報告書の記載に従っています。以下、概要を説明します。 サーバ名概要 A社アプリ一般社団法人A 会員向け申込みフォーム 経産省改善命令では、「同社とコンビニ決済に係る契約を締結してい

    メタップスペイメント不正アクセス事件の第三者報告書から攻撃の模様を読み解く
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    YAA 2022/07/05
  • DNSリバインディング(DNS Rebinding)対策総まとめ

    サマリ DNSリバインディングが最近注目されている。Google Chromeは最近になってローカルネットワークへのアクセス制限機能を追加しており、その目的の一つがDNSリバインディング対策になっている。Googleが提供するWiFiルータGoogle Nest WiFiはデフォルトでDNSリバインディング対策機能が有効になっている。 DNSリバインディング対策は、攻撃対象アプリケーションで行うべきものであるが、ブラウザ、PROXYサーバー、リゾルバ等でも保護機能が組み込まれている。稿ではそれら対策機能の状況と対策の考え方について説明する。 DNSリバインディング(DNS Rebinding)とは DNSリバインディングはDNS問い合わせの時間差を利用した攻撃です。DNSのTTL(キャッシュ有効期間)を極めて短くした上で、1回目と2回目の問い合わせ結果を変えることにより、IPアドレスのチ

    DNSリバインディング(DNS Rebinding)対策総まとめ
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    YAA 2022/05/16
  • 2022年1月においてCSRF未対策のサイトはどの条件で被害を受けるか

    サマリ2020年2月にGoogle ChromeCookieのデフォルトの挙動をsamesite=laxに変更しましたが、2022年1月11日にFirefoxも同様の仕様が導入されました。この変更はブラウザ側でCSRF脆弱性を緩和するためのもので、特定の条件下では、ウェブサイト側でCSRF対策をしていなくてもCSRF攻撃を受けなくなります。この記事では、デフォルトsamesite=laxについての基礎的な説明に加え、最近のブラウザの挙動の違いについて説明します。 (2022年1月29日追記) 日確認したところ、Firefoxにおけるデフォルトsamesite=laxはキャンセルされ、従来の挙動に戻ったようです(Firefox 96.0.3にて確認)。デフォルトsamesite=lax自体は先行してGoogle Chromeにて実装されていましたが、細かい挙動の差異で既存サイトに不具合が

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    YAA 2022/01/27
  • PHPにはエスケープ関数が何種類もあるけど、できればエスケープしない方法が良い理由

    このエントリは、PHP Advent Calendar 2021 の20日目のエントリです。19日目は @takoba さんによる PHPプロジェクトのComposerパッケージをRenovateで定期アップデートする でした。 SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)の対策を行う際には「エスケープ処理」をしましょうと言われますが、その割にPHP以外の言語ではあまりエスケープ処理の関数が用意されていなかったりします。それに比べてPHPはエスケープ処理の関数が非常に豊富です。これだけ見ても、PHPはなんてセキュアなんだ! と早とちりする人がいるかもしれませんが、しかし、他言語でエスケープ処理関数があまりないのはちゃんと理由があると思うのです。 稿では、PHPのエスケープ処理用の関数を紹介しながら、その利用目的と、その関数を使わないで済ませる方法を説明します。 SQL

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    YAA 2021/12/21
  • PHP 7.2以降におけるPDO::PARAM_INTの仕様変更

    サマリ PHP 7.2以降、PDOの内部実装が変更された。動的プレースホルダ(エミュレーションOFF)にてバインド時にPDO::PARAM_INTを指定した場合、PHP 7.1までは文字列型としてバインドされていたが、PHP 7.2以降では整数型としてバインドされる。 この変更により、従来PDOが内包していた「暗黙の型変換」は解消される一方、integerへの暗黙のキャストにより、整数の最大値を超えた場合に不具合が発生する可能性がある。 この記事を読むのに必要な前提知識 この記事は、以前の記事(下記)の続編のような形になっています。 PDOのサンプルで数値をバインドする際にintにキャストしている理由 この記事では、PDOを用いたサンプルスクリプトでbindValue時にinteger型へのキャストを明示している理由を説明しています。パラメータを文字列として渡した場合、PDO::PARAM

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    YAA 2020/03/30
  • SSRF対策としてAmazonから発表されたIMDSv2の効果と限界

    サマリ Capital OneからのSSRF攻撃による大規模な情報漏えい等をうけて、Amazonはインスタンスメタデータに対する保護策としてInstance Metadata Service (IMDSv2) を発表した。稿では、IMDSv2が生まれた背景、使い方、効果、限界を説明した上で、SSRF対策におけるIMDSv2の位置づけについて説明する。 SSRFとは SSRFは、下図のように「外部から直接アクセスできないエンドポイント」に対して、公開サーバーなどを踏み台としてアクセスする攻撃方法です。SSRF(Server Side Request Forgery)の詳細については過去記事「SSRF(Server Side Request Forgery)徹底入門」を参照ください。 最終的な攻撃目標は多様ですが、近年問題になっているのが、クラウドサービスのインスタンス・メタデータを取得する

    SSRF対策としてAmazonから発表されたIMDSv2の効果と限界
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    YAA 2019/12/10
  • シェルを経由しないOSコマンド呼び出しがPHP7.4で実装された

    この記事はPHP Advent Calendar 2019の5日目の記事です。 はじめに 私は6年前に、PHP Advent Calendar 2013として「PHPだってシェル経由でないコマンド呼び出し機能が欲しい」という記事を書きました。その中で、OSコマンドインジェクション対策の根的かつ安全な対策は「シェルを経由しないコマンド呼び出し」であることを指摘した上で、末尾に以下のように書きました。 PHPコミッタのみなさま、PHP5.6の新機能として、シェルを経由しないコマンド呼び出しの機能を追加できませんか? 現実には当時からPCNTL関数にてシェルを経由しないコマンド呼び出しはできたのですが、当関数の使用が難しいことと、CLI版あるいはCGI版(FastCGIは可)のPHPでないとサポートされていないなどの制限があり、popenやproc_openなど使いやすいコマンド呼び出し関数に

  • 徳丸浩の日記: SSRF(Server Side Request Forgery)徹底入門

    SSRF(Server Side Request Forgery)という脆弱性ないし攻撃手法が最近注目されています。以下は、ここ3ヶ月にSSRFについて言及された記事です。 EC2上のAWS CLIで使われている169.254について SSRF脆弱性を利用したGCE/GKEインスタンスへの攻撃例 SSRFを利用したメール送信ドメインの乗っ取り 「CODE BLUE 2018」参加レポート(岩間編) この「空前のSSRFブーム」に便乗して、SSRFという攻撃手法および脆弱性について説明します。 SSRF攻撃とは SSRF攻撃とは、攻撃者から直接到達できないサーバーに対する攻撃手法の一種です。下図にSSRF攻撃の様子を示します。 攻撃者からは、公開サーバー(203.0.113.2)にはアクセスできますが、内部のサーバー(192.168.0.5)はファイアウォールで隔離されているため外部から直接

    徳丸浩の日記: SSRF(Server Side Request Forgery)徹底入門
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    YAA 2019/09/19
  • 鈴木常彦先生の「共用レンタルサーバにおけるメールの窃盗」の話を聴講した

    4月23日(火)に開催された 「#ssmjp 2019/04 ~DNSの話を聞く会~」に「Outputなら任せてください枠」で参加しましたので、講演内容からとくにやばい(?)内容と思われる@tss_ontap(鈴木常彦=浸透言うな先生)の「黒塗りの DNS (萎縮編)」から、「共用レンタルサーバにおけるメールの窃盗」について紹介します。スライドは公開されています。 サマリ レンタルサーバーからメールを送信する場合、悪意の第三者に、特定のドメインに対するメールを横取りされるリスクがある 攻撃手法 攻撃者は、レンタルサーバーを契約(お試しなどでも可能)して、攻撃対象のドメイン名(ここではchukyo-u.ac.jp…中京大学のドメイン名を用いる)を登録する その際に、当該ドメイン名の権利を有している必要はない(権利があれば正当にメールを受信できるので攻撃の必要がない) これだけ なぜメールが横

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    YAA 2019/04/30
  • WordPressのプラグインDuplicator 1.2.40以前にリモートコード実行の脆弱性 | 徳丸浩の日記

    エグゼクティブサマリ WordPressの人気プラグイン Duplicator(1.2.40以前) にリモートから任意コード実行可能な脆弱性が発見された。Duplicator はWordPressサイトを複製することのできるプラグインであり、Duplicatorにより複製したサイト(複製先)が影響を受ける。このため、プラグインのアップデートだけでは対策にならない。詳細は対策の項を参照されたし。 概要 WordPressのプラグイン Duplicator はWordPressサイトを手軽に複製できるプラグインであり、サイトの移行や複製に広く用いられています。Duplicatorは複製元にプラグインとして導入して、移行用の二種類のファイルを生成します。 Duplicator → installer.php インストーラー 2018-xxxxxxxxxxxxxx.zip アーカイブファイル これ

    WordPressのプラグインDuplicator 1.2.40以前にリモートコード実行の脆弱性 | 徳丸浩の日記
  • PHPMailerの脆弱性CVE-2016-10033について解析した

    エグゼクティブサマリ PHPMailerにリモートスクリプト実行の脆弱性CVE-2016-10033が公表された。攻撃が成功した場合、ウェブシェルが設置され、ウェブサーバーが乗っ取られる等非常に危険であるが、攻撃成功には下記の条件が必要であることがわかった PHPMailer 5.2.17以前を使っている Senderプロパティ(エンベロープFrom)を外部から設定できる 現在出回っているPoCはMTAとしてsendmailを想定しており、postfixを使っている環境では問題ない 対策版として公開されている PHPMailer 5.2.19も不完全であるので、回避策の導入を推奨する。 はじめに 12月24日にPHPMalerの脆弱性CVE-2016-10033が公表され、とんだクリスマスプレゼントだと話題になっています。 PHPからのメール送信に広く使われているライブラリの「PHPMai

  • 決済代行を使っていてもクレジットカード情報が漏洩するフォーム改ざんに注意

    先日以下の記事が公開されました。決済代行会社を使っていたのにカード情報が漏洩したというものです。 同社は、薬局への医薬品の卸売りのほか、運営するショッピングサイト「eキレイネット」でコラーゲンやヒアルロン酸などの美容関連製品を販売している。流出した疑いがあるのは、平成26年10月8日~27年11月5日、サイトでカードを使って商品を購入した顧客の氏名や住所、クレジットカードなどの情報だった。この間、1955人が利用していた。 名の売れた大企業ではない。従業員わずか10人の小さな会社がサイバー攻撃の標的になったのだ。 問題が発覚したのは昨年11月。決済代行会社からカード情報が流出した疑いがあると指摘があった。 従業員10人なのに「標的」に サイバー攻撃、中小企業が狙われる理由より引用 これに対して、以下のブックマークコメントがつきました。 そもそも、決済代行会社を使っているのになぜカード情報が

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    YAA 2016/09/15
  • パスワード攻撃に対抗するWebサイト側セキュリティ強化策

    Webサイトのパスワード認証を狙った攻撃が大きな脅威になっています。 Tサイト(プレスリリース) goo(プレスリリース) フレッツ光メンバーズクラブ(プレスリリース) eBook Japan(プレスリリース) My JR-EAST(プレスリリース) これらの事例のうちいくつか(あるいは全て)は、別のサイトで漏洩したIDとパスワードの一覧表を用いた「パスワードリスト攻撃(後述)」であると考えられています。パスワードリスト攻撃を含めて、パスワードを狙った攻撃が成立してしまう原因は、利用者のパスワード管理に問題がある場合が多く、攻撃を受けたWebサイト側には、直接の責任はないケースが多いと考えられます。 しかしながら、 大半の利用者はパスワード管理に興味がない パスワード認証を採用している理由は、コスト上の理由、すなわちサイト側の経済的な事情 インターネットが「とても危険なもの」となるとネット

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    YAA 2015/07/30
  • SQLインジェクション対策もれの責任を開発会社に問う判決

    ポイントは下記の通りです。 X社(原告)はセキュリティ対策について特に指示はしていなかった 損害賠償について個別契約に定める契約金額の範囲内とする損害賠償責任制限があった 当初システムはカード決済を外部委託し直接カード情報を扱っていなかった X社が「カード会社毎の決済金額を知りたい」とY社に依頼をして、その結果カード情報をいったんDBに保存する仕様となった(2010年1月29日) X社からの問い合わせに対してY社は、カード情報を保持しない方式に変更することが可能で、そのほうが安全となり、費用は20万円程度である旨を伝えた(2010年9月27日)が、その後X社は改良の指示をしなかった 以下の脆弱性その他が認められた システム管理機能のIDとパスワードが admin/password であった 個人情報が記載されたお問い合わせログファイルの閲覧が可能(ディレクトリリスティングと意図しないファイ

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    YAA 2015/01/22
  • cheeers! のオープンリダイレクタ脆弱性が修正された

    クラウドファンディングサイトcheeers!にはオープンリダイレクタ脆弱性がありましたが、サイト運営者に連絡したところ修正されましたので報告します。 cheeers! のログイン画面は下記の通りですが、アドレスバーに注目ください。from=というクエリ文字列にURLをパーセントエンコードしたものがついています。 以上は正常系の流れですが、それではfrom=に、cheeers! とは無関係のURLを指定したらどうなるでしょうか。たとえば、from=https://twitter.com/HiromitsuTakagi/status/350971098248118272 と指定しておくと、ログイン成功後に下記の画面が表示されていました(現在は表示されません)。 爆笑。大草原不可避。wwwwwwwwww wwwwwwwwww wwwwwwwwww wwwwwwwwww wwwwwwwwww pi

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    YAA 2014/03/12
  • 正規表現によるバリデーションでは ^ と $ ではなく \A と \z を使おう

    正規表現によるバリデーション等で、完全一致を示す目的で ^ と $ を用いる方法が一般的ですが、正しくは \A と \z を用いる必要があります。Rubyの場合 ^ と $ を使って完全一致のバリデーションを行うと脆弱性が入りやすいワナとなります。PerlPHPの場合は、Ruby程ではありませんが不具合が生じるので \A と \z を使うようにしましょう。 はじめに 大垣さんのブログエントリ「PHPer向け、Ruby/Railsの落とし穴」には、Rubyの落とし穴として、完全一致検索の指定として、正規表現の ^ と $ を指定する例が、Ruby on Rails Security Guideからの引用として紹介されています。以下の正規表現は、XSS対策として、httpスキームあるいはhttpsスキームのURLのみを許可する正規表現のつもりです。 /^https?:\/\/[^\n]+$/

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    YAA 2014/03/04
  • JALの不正ログイン事件について徳丸さんに聞いてみた

    高橋: こんにちは、高橋です。今日は徳丸さんをお招きして、JALの不正ログイン事件についてお話を伺います。徳丸さん、よろしくお願いします。 徳丸: 徳丸です。よろしくお願いします。 高橋: まず、事件の概要を説明します。日航空のホームページに不正アクセスがあり、JALマイレージバンク(JMB)のマイルが、Amazonのギフト券に勝手に交換される被害がありました。日航空の発表では、1月31日から2月2日にかけて、身に覚えがないマイル交換がされているという問い合わせが複数ありました。調査の結果、40人の利用者のマイルがアマゾンのギフト券、数百万円相当と交換されていたというものです。 徳丸: ここで問題となるのは、パスワードは数字6桁ということなんですよね。 高橋: やはりそこですか。パスワードが数字6桁だとどのような攻撃ができるのでしょうか? ブルートフォース攻撃 徳丸: まず、ブルートフ

    JALの不正ログイン事件について徳丸さんに聞いてみた
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    YAA 2014/02/10
  • GitHubに大規模な不正ログイン試行 | 徳丸浩の日記

    GitHubのブログおよび国内の報道によると、GitHubに対して大規模な不正ログインが試みられたようです。 GitHubは米国時間の2013年11月19日、ブルートフォース攻撃を受けたことを明らかにした。攻撃の時期や被害を受けたアカウント数は公にしていないが、今回の攻撃を踏まえ、より強固なパスワードや二要素認証などを利用するようユーザーに呼び掛けている。 GitHubにブルートフォース攻撃、一部のパスワードが破られるより引用 私もGitHubアカウントがありますのでSecurity Historyページを確認したところ、不正ログインの試行が確認されました。IPアドレスは、ベネズエラ、タイ、ブラジルのものです。 GitHubアカウントをお持ちの方は、念のためSecurity Historyを確認することを推奨します。 今回の不正ログインの特徴は以下のようなものです。 少数の「弱いパスワード

    GitHubに大規模な不正ログイン試行 | 徳丸浩の日記
  • Adobeサイトから漏えいした暗号化パスワードはなぜ解読されたか

    Adobe社のサイトの不正アクセス(参照、参照)によって、少なくとも3800万人のIDと暗号化されたパスワードが漏えいしたと言われています。既に報告したように、私のアカウントも漏えいしていました。 その後、『Adobeの情報流出で判明した安易なパスワードの実態、190万人が「123456」使用』というニュースが流れてきました。安易なパスワードが使われている統計は今までもあり、「パスワードの実態」に関しては「そんなものだろうな」と思いましたが、問題は、どうやって「暗号化パスワード」を解読したかです。 別の報道では、Adobeサイトがパスワードの暗号化に用いていたアルゴリズムはトリプルDESだったということです。トリプルDESは電子政府推奨暗号リストの今年の改訂でもしぶとく生き残り広く使われている暗号化アルゴリズムです。そんなに簡単に解読されたのでは問題ですが、実際には、「トリプルDESが解読

    Adobeサイトから漏えいした暗号化パスワードはなぜ解読されたか
    YAA
    YAA 2013/11/13