東日本大震災のがれき処理に伴い、本県沿岸部で大量の土砂が発生しているが、使い道が定まらない。陸前高田市は浸水した水田の表土撤去や、がれきの分類過程で生じた土砂が想定の2・5倍に上る見通しだ。県の処理計画では復興資材として活用する予定だが量が膨大で不純物も混じっており、実際にどれだけ使えるかは不透明。用途が定まらず、土砂が作業スペースを占有し始めた仮置き場もあり復興の足かせになっている。 陸前高田市は県内で最大規模の農地383ヘクタールが浸水し、ガラスやプラスチックなどを含んだ大量の被災土砂が発生した。県が昨年8月に策定した災害廃棄物処理詳細計画では、同市の災害廃棄物は推計92万5900トンで、うち土砂などの堆積物は19万9300トン。 しかし市によると、土砂などの堆積物は現時点で51万6千トン(県庁舎3・2杯分)に上り、仮置き場で山積みに。市市民環境課の金浜幹也環境安全係長は「処理が進まな